ソロファイナル結果発表〜第65回ブゾーニ国際ピアノコンクール
第65回ブゾーニ国際ピアノコンクールのファイナルラウンド・ソロファイナルで太田糸音さんが演奏を披露されました。
太田さんは残念ながら、ソロファイナルで敗退となり、TOP6、室内楽ラウンド進出は叶いませんでした。
ここまで素晴らしい演奏を聴かせていただけたことにお礼を申し上げつつ、今後のご活躍も引き続き応援させていただきます。
今回は、ソロファイナルでの太田糸音さんの演奏を聴いた私の感想をお伝えします。
また、次の室内楽ラウンド、そして協奏曲ラウンドの日程も確認します。
太田糸音さんの演奏を聴いた感想
太田糸音さんは、日本時間では8月30日(土)27時00分、つまり深夜3時から、次のプログラムを演奏されました。
ベートーヴェン:ソナタNo.27 Op.90
J.S. バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ BWV 1004
小倉美春:Sillage de lignes
ラヴェル:ラ・ヴァルス
続いて、演奏を聴いた私の感想をお話します。
太田さんのファイナルでの演奏はコンクール公式サイトでご覧いただけます。
まだ見ておられない方はぜひこちらをご確認ください。
ベートーヴェン:ソナタNo.27 Op.90
このソナタは全2楽章で、中期から後期への橋渡しに位置づけられます。
第1楽章は短い動機から激情と孤独の音楽が沸き立ちます。
太田さんは考え抜かれた強弱と間をうまく取り、表現されました。
第2楽章は歌うようなロンドで、シューベルトが影響を受けたに違いない、柔らかな旋律が広がります。
左手は鍵盤に吸い付くような伴奏、右手は美しいタッチで自由自在に演奏されていました。
J.S. バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ BWV 1004
原曲は、バッハ作曲の無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番(ニ短調 BWV1004)の終曲です。
ブゾーニは荘厳なバロックと壮麗なロマン派を融合させ、今ではブゾーニ作品中で最もよく弾かれている傑作として名高いです。
太田さんは静かな祈りから超絶技巧の巨大なクライマックスまで、刻々と変わる和声の変化を見事な色彩で表現しました。
小倉美春:Sillage de lignes
小倉さんはドイツ・フランクフルトを拠点として活動する作曲家兼ピアニストです。
近・現代音楽のコンクールとして世界的に有名で、自作曲も課題になっているフランスの『オルレアン国際ピアノコンクール』に2018年に入賞されました。
同コンクールと連携して選定された現代作品13曲が、ブゾーニコンクールに提供されましたが、その中の1曲が小倉さんの作品でした。
この作品は、左右の手が描く無機質な「線」の重なりに、わずかな残像を追っていくような神秘的な曲です。
譜めくりの人が間違える場面もありましたが、太田さんは冷静に対処されていました。
ラヴェル:ラ・ヴァルス
原曲はオーケストラで、二台ピアノもコンサートの定番となっている人気曲です。
豪華絢爛なワルツですが、太田さんの演奏は力強さの中にもフッと抜けるタイミングが素敵でおしゃれさが際立っていました。
演奏終了後は拍手が鳴り止まず、カーテンコールもありました。
それでも次に進めなかったことで、コンクールのレベルの高さが伺い知れます。
また次の演奏を楽しみにしております!
まとめ
第65回ブゾーニ国際ピアノコンクールのファイナルラウンド・ソロファイナルで太田糸音さんが演奏されました。
ここまで素晴らしい演奏を披露されましたが、残念ながら、室内楽ラウンドへの進出は叶いませんでした。
ブゾーニの今後の進行を再度確認しておきます。

2日間のソロファイナルは終了し、TOP12からTOP6に6名が進まれました。
TOP6は室内楽ラウンドです。
候補者はブラームスやフランク、ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチなどのピアノ五重奏曲で、弦楽四重奏団「シンプリィ・クァルテット」と息づかいを合わせながら、アンサンブル能力を試されます。
そして9月7日、3名のファイナリストがハイドン管弦楽団と協奏曲を共演します。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。











