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【速報】ブゾーニ準決勝で日本人2名が魅せた感動の瞬間 ― 奥井紫麻さん&太田糸音さん

2025.08.28

第65回ブゾーニ国際ピアノコンクールのファイナルラウンド・ソロセミファイナルで奥井紫麻さん、太田糸音さんが演奏されました。

結果発表を前に、お二人の演奏を聴いた私の感想を共有します。

奥井紫麻さんの演奏を聴いた感想

奥井紫麻さんは、現地時間で8月27日(水)20時30分から、日本時間では8月27日(水)深夜3時30分からの部で次のプログラムを演奏されました。

ショパン : 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ブゾーニ:悲歌集 BV249 より No.1 転機のあとに
リスト:ダンテを読んで ソナタ風幻想曲

ここからは演奏を聴いた私の感想をお話します。

なお、セミファイナルの様子はコンクール公式サイトで配信されています。
※ライブ配信後、アーカイブ動画があがってくるまで少しタイムラグがあります

奥井さんは細身の黒のロングドレスに、ストレートのロングヘアを一つにまとめた装いで登場されました。

アクセサリーはシンプルなゴールドの髪留めだけですが、かえって彼女本来の美しさが際立っていました。

ちょっと驚いたのが、ヒールが細くて高い靴を履いておられたことです。

ピアノ仕様の特別な靴だと思いますが、奥井さんのこだわりが感じられました。

ショパン : 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

恋人のジョルジュ・サンドとの関係も冷え込み、持病の肺結核も悪化して、絶望の淵にいたショパン。

もはや訪れることがないであろう憧れのヴェネツィアを思い、今までの人生を愛おしむように描かれた傑作です。

ゴンドラの旋律の揺らし方はピアニストの個性がでますが、奥井さんの演奏はオールの使い方が目に浮かぶようでした

長調の中に時々現れる短調の旋律が夢のように美しく、儚げな中にも凛としています。

高度な演奏技術と表現能力で、聴き惚れる演奏でした。

ブゾーニ:悲歌集 BV249 より No.1 転機のあとに

主旋律の音の数が少ないので、ピアニストは次の一音をどのように鳴らすかという試行錯誤に尽きるでしょう。

奥井さんは、鍵盤に目を落としたままほとんど顔の表情も変えずに弾かれますが、音色や響きのコントロールを考えて音楽を構成していく作業は、相当神経を使うことだと思いました。

瞑想的で浮遊感がある曲を、理知的にまとめた素晴らしい演奏でした。

リスト:ダンテを読んで ソナタ風幻想曲

「地獄の門を叩くような」と言われるトライトーン(半音6つ分の重音)は、この曲の幕開けとして有名です。

奥井さんが随所に登場するトライトーンを奏でる度に、不思議と次の場面に移れる安心感がありました。

華奢なのにオクターブの連続をものともせず、パワフルで情熱的なエネルギーと構築的な精緻さを両立させる見事な演奏でした。

太田糸音さんの演奏を聴いた感想

太田糸音さんは、現地時間で8月28日(木)10時00分から、日本時間では8月28日(木)17時00分からの部で、次のプログラムを演奏されました。

J.S.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826
ブゾーニ:悲歌集 BV 249 より No.4 トゥーランドットの居間
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 Op.53

続いて、演奏を聴いた私の感想をお話します。

太田さんは素敵な白いレースのロングドレスで登場されました。

どの曲の雰囲気にも合っているので、この衣装を選ばれたのだと思います。

J.S.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826

バッハの時代には、ピアノのように変化に富んだ音色を出せる楽器がなかったため、バッハも楽譜に書けることは音符しかありませんでした。

つまり、強弱もスラーもノンレガートも、全てピアニストにゆだねられています。

その分、バッハの作品は自由性が高いとも言えますが、好みの振れ幅も大きいでしょう。

まずはこの曲を選ばれた勇気に敬意を表します

構成が立体的でとても生き生きした素晴らしい演奏でした。

ブゾーニ:悲歌集 BV 249 より No.4 トゥーランドットの居間

柔らかなハープのようなメロディーから、軽く弾むようなタッチになり、やがてグリーンスリーブスのおしゃれなアレンジになります。

耳馴染みのあるグリーンスリーブスの編曲なので、もっと有名になってもよいと思いますが、そうでないのは弾くのが難しすぎるからでしょう。

テーマの旋律の上下左右に音符が散らばり、タイミングがズレたらリズムが崩壊します。

素晴らしい技巧を見せていただきました。

スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 Op.53

スクリャービン独自の神秘主義的な雰囲気があり、和声やリズムも複雑で、スクリャービンの魅力にハマった人には外せない作品ですね。

太田さんの演奏は色彩感あふれる和声の音色の豊かさが際立っており、フォルテから突然ピアノになるところなどはゾクゾクするほど美しかったです。

まとめ

第65回ブゾーニ国際ピアノコンクールのファイナルラウンド・ソロセミファイナルで奥井紫麻さん、太田糸音さんが演奏されました。

結果発表は明日おこなわれます。

次のソロファイナルに進めるのは12名。

お二人揃って、セミファイナルを通過されることを心からお祈りいたします!

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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