仙台国際音楽コンクール ピアノ部門【2025年注目のピアノコンクール】
今回は、世界のピアノ界が注目する「仙台国際音楽コンクール」のピアノ部門についてお話しします。
2021年のショパン国際ピアノコンクールで見事に優勝したブルース・リウ。
実は彼、その5年前の2016年に仙台国際で第4位に入賞しています。
今年2025年には第9回が、いよいよ6月に開催されます。
過去最多となる445名もの応募者が集まった今年の仙台国際、その魅力にせまっていきます!
コンクール概要
仙台国際音楽コンクールは、仙台市が市制400周年を記念して、2001年に創設された国際コンクールです。
開催は3年に1度でピアノとヴァイオリン部門があります。
国際音楽コンクール世界連盟に加盟しているコンクールは日本で6つありますが、仙台国際は浜松国際、高松国際と並ぶ日本三大音楽コンクールとして認められています。
このコンクールの最大の特徴、それは世界でも類例の少ない「協奏曲中心のコンクール」であることです。
多くのピアノコンクールがソロ演奏を重視する中、仙台では予選を除くセミファイナル以降、すべて仙台フィルハーモニー管弦楽団との協奏曲演奏となります。
なぜ協奏曲なのか?
それは、プロのピアニストとして活躍するために最も重要なスキルの一つが、オーケストラとの共演能力だからです。
仙台国際は、ソロの技術だけでなく、指揮者やオーケストラメンバーとの音楽的対話能力も試される、まさに「真の実力」が問われるコンクールです。
大会スケジュール
今年の第9回大会のピアノ部門は6月14日〜29日まで、約2週間にわたって開催されます。
まず6月14日〜16日の3日間が予選。
ここでは30分以上35分以内のリサイタル形式で、出場者自身が構成したプログラムを演奏します。
約36名の予選出場者から12名がセミファイナルに進出します。
6月20日〜22日のセミファイナルでは、モーツァルトのピアノ協奏曲5曲の中から1曲を選んで仙台フィルと共演します。
12名のセミファイナリストのうち6名がファイナルに進みます。
そして、6月26日〜28日のファイナルでは、モーツァルトの協奏曲1曲と、ベートーヴェンからプロコフィエフまで幅広い時代の協奏曲1曲を演奏します。
各審査結果は演奏終了後、即日発表されます。
6月29日、上位3名による入賞者記念ガラコンサートで幕を閉じます。
賞〜未来への扉
優勝者には、300万円の賞金と、金メダルが授与されます。
そして何より価値があるのが副賞の演奏機会です。
仙台フィルや、国内主要オーケストラとの共演、リサイタル出演、CD制作まで。
まさにプロとしてのキャリアを本格的にスタートさせる「扉」が用意されています。
6位まで賞金が出るのも魅力的で、6位でも60万円。
さらに海外からの出場者には渡航補助金や宿泊費サポートもあり、本当に才能ある若手を支援しようという主催者の気持ちが伝わってきます。
聴衆賞も設けられていて、各セミファイナル日の聴衆投票で選ばれます。
技術だけでなく、聴衆の心を動かす力も評価される、まさに「生きた音楽」を重視するコンクールです。
市民ボランティア
このコンクールが特別なのは、音楽だけではありません。
2011年の東日本大震災後、歴代の審査委員や出場者の方々からお見舞いメッセージが届き、各地でチャリティーコンサートが開催されました。
この支援に応えるように、仙台市は、「コンクールを成功させることが一番の恩返し」として、コンクールを継続的に運営されています。
約300名の市民ボランティアが運営を支え、中でも印象的なのがホームステイ制度。
予選で敗退した出場者を地元の家庭が無償で受け入れ、「日本の家族」として応援します。
言葉の壁を越えて生まれる絆は帰国後も続き、「世界中に家族ができたよう」だと語るボランティアの方も。
ブルース・リウさんも、2016年の出場時を振り返って「多くのスタッフやボランティアが声をかけて励ましてくれた」「父親と会場の守衛さんが仲良くなった」と笑顔で語っています。
仙台国際は、演奏技術を競うだけでなく、人と人との温かな交流が生まれる場でもありますね。
歴代優勝者・入賞者
過去8回の優勝者や入賞者を見ると、このコンクールの価値がよく分かります。
2001年第1回優勝、イタリアのジュゼッペ・アンダローロは、ブゾーニ国際ピアノコンクールなど多くのコンクールで第1位を獲得しています。
2007年第3回優勝の津田裕也さんはベルリン芸術大学を最優秀の成績で卒業後ドイツ国家演奏家資格取得され現在も国際的に活躍中。
2010年第4回優勝、ウクライナのヴァディム・ホロデンコは、その後のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでも優勝を果たしています。
韓国勢の活躍も目覚ましく、2013年の第5回から2019年の第7回までは韓国人ピアニストが優勝されています。
そして2022年第8回優勝、中国のルゥォ・ジャチンは、まだ若いピアニストですが、今後の国際的な活躍が大いに期待されます。
国際的なキャリアを築くのは、優勝者だけでなく入賞者も同様です。
2001年第1回第3位、中国のユジャ・ワン、2010年第4回第5位、韓国のムン・ジオン、2016年第6回第4位、カナダのブルース・リウ、ほか、仙台国際入賞後、他の国際コンクールでもすばらしい成績を修め世界的に大活躍しています。
まさに世界のピアノ界への「登竜門」として機能しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
仙台国際ピアノコンクールの概要とその魅力をお伝えしました。
今年は過去最多の445名が応募し、まさに過去最高レベルの戦いが予想されます。
このチャンネルでは、まもなくはじまる第9回大会に向けて、注目ピアニストの紹介から、各ステージでの演奏スケジュール、演奏プログラム解説、演奏の感想、そして結果発表まで、徹底的にフォローしていきます。
個人的に注目し応援しているのは2013年生まれ、現在小学6年生の天野薫さん。
次回は「注目のピアニスト」として天野薫さんを徹底調査してご紹介します。
音楽と感動あふれる仙台での2週間を、一緒に楽しみにしましょう。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。











