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注目ピアニスト「亀井聖矢」さんの素顔に迫る〜ショパンコンクール2025

2025.03.08

先日、2025年に開催されるショパンコンクールの予備審査を通過した日本人ピアニスト24名のお名前をご紹介しました。

今回は、その中から特に注目のピアニスト「亀井聖矢」さんにフォーカスしてみたいと思います!

亀井聖矢さんはどんな人?

亀井聖矢さんは2001年生まれの23歳。

4歳からピアノを始めました。

子どものころから難曲に挑戦し、YouTubeには小学生時代にリスト作曲の「ラ・カンパネラ」や「メフィスト・ワルツ 第1番」を弾いている映像も残っています。

2017年、愛知県立明和高等学校音楽科に進学し、杉浦日出夫先生に師事されます。

杉浦先生との出会いが、亀井さんの音楽人生に大きな影響を与えることになりました。

亀井さんの経歴で特筆すべきは、「飛び入学特待生」として桐朋学園大学音楽学部に早期入学したことでしょう。

全日本学生音楽コンクール高校の部において、高校1年生で第1位を獲得した演奏を、当時の桐朋学園大学の学長が聴いていたことがきっかけでした。

「飛び級という制度を作ろうと思うから、ぜひ来てくれませんか」

と亀井さんに直接オファーがあったのだそうです。

公立高校に通っていた亀井さんにとって、高校を中退するという決断は簡単なものではありません。

そんな中、背中を押してくれたのが恩師の杉浦先生でした。

「すごい名誉でありがたい話だからぜひ受けなさい」

その言葉に励まされ、亀井さんは飛び級進学を決意したそうです。

その後、桐朋学園大学音楽学部は飛び入学制度を設け、国際舞台で活躍できる若者を育成しています。

進学直後、まさに怒涛の勢いで日本の二大コンクールを制覇します。

2019年に、日本音楽コンクールピアノ部門第1位と聴衆賞を受賞し、さらに同年に、第43回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリと聴衆賞を受賞するという快挙を成し遂げました。

そして国際的な成功を収めたのが2022年。

ロン=ティボー国際音楽コンクールで第1位を獲得し、「聴衆賞」「評論家賞」という2つの特別賞も受賞しました。

これは、観客と専門家の両方から高い評価を得たことを意味し、亀井さんのピアニストとしての資質の高さが表されています。

現在はドイツのカールスルーエ音楽大学に留学中で、ピアニスト児玉桃先生のもとで学んでおられます。

意外な素顔

亀井さんは演奏家としての顔とは別に、とても親しみやすい素顔を持っておられます。

例えば、料理が好きで、留学先のドイツでもルームメイトと一緒に自炊を楽しんでいるそう。

カルボナーラやカプレーゼを作るシーンがドキュメンタリー番組で紹介されていました。

また、謎解きが趣味だという意外な一面も過去のインタビューでは、

「趣味で謎解きの問題を作ったりもするので、何かを創作すること自体が好きなんだと思います」

と語っています。

さらに、作曲にも関心があり、将来的には協奏曲を作ってオーケストラと共演することを目標にされています。

アンコールで自作曲を演奏したこともあるそうです。

ショパンとの格闘

亀井さんといえば、超絶技巧を持つヴィルトゥオーゾ(卓越した演奏能力の持ち主)として知られています。

初のアルバム『VIRTUOZO』も技巧派らしく、1日で録音されたそうです。

2022年のヴァン・クライバーンでのプログラムも、難曲のオンパレードでしたが、実に楽しそうに弾かれていたのが印象的でした。

一方、亀井さんは「ショパンは苦手」と率直に語っておられます。

2024年3月に放送された「情熱大陸」では、

「僕が全力で気持ちよく弾くと、ショパンのキャパをオーバーしちゃうんですよね」

とおっしゃっていました。

過去のインタビューでは

「2025年、大きなコンクールがギュッと詰まっていて、何を受けるかまだしぼりきれません」

と語っておられ、さらに

「いま一番弾いているのは実はショパンです」

ともコメントしています。

この時点ではショパンコンクールへの憧れはある一方で「時期尚早かもしれない」という気持ちがあったのかもしれません。

技巧に加えて、繊細なニュアンスやポーランド特有のリズム感、そしてフレージングなど、複雑な要素が絡み合うショパンの音楽には、独自の言語のようなものがあると感じておられるようです。

亀井さんはそのショパンの言語を習得するため、ヨーロッパを拠点に意欲的に取り組んでいます。

音楽は言語を学ぶことと、すごく似ている

という彼の言葉がとても印象的です。

ネイティブスピーカーの耳にも、自然に聴こえる音楽を目指されているのでしょう。

そんな苦労の末、2024年のワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団との共演では、初めてショパンを弾いて楽しいと思えたそうです。

そして今、亀井さんは2025年のショパンコンクールの予備予選に向けて、着々と準備を進めておられます。

亀井さんは2023年から3年計画で「Piano’s Monologue」というオール・ショパン・プログラムを東京渋谷のBunkamuraオーチャードホールで開催しています。

音数が少なくても惹きつける表現を学ぶには、苦手だったショパンを克服することにありました。

第1回の2023年は、ショパン時代のピアノ「エラール」と「プレイエル」を用いたソロ・リサイタルでした。

そしてなんとこの演奏で、ショパン作品に特に優れた演奏を示したピアニストに贈られる「日本ショパン協会賞」を受賞されています。

第2回の2025年1月には、ソロに加え、東亮汰氏と佐藤晴真氏を迎えてショパンのピアノ・トリオを演奏。

ショパンの弦楽器への愛着を探る試みでした。

そして第3回となる2025年7月には、ショパンの2つの協奏曲と『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ』の管弦楽付き版を演奏する予定です。

亀井さんはショパンの真髄にどこまで迫れるかという挑戦をされています。

ショパンコンクールの選曲

過去の演奏記録を見ると、亀井さんはショパンのレパートリーをかなり幅広く演奏してきたことがわかります。

その中でどの曲を選ばれるのか、興味津々です。

亀井さんの曲との向き合い方は次の通りです。

1.この曲をこのように弾きたいと直感で強く思った曲を選曲する
2.譜面と向き合って分析していき、1つ1つの要素をきちんと繋げて音楽をつくる
3.その曲を仕上げるタイミングを決めて、まずテクニック的な部分を完成させる
4.方向性を決めて音色を作っていく
5.最終的に曲に対する自分のモチベーションを高めていくタイミングを確立させる

ショパンではどの曲に強いインスピレーションを感じたのでしょうか?

プログラムが楽しみですね!

まとめ

亀井さんは超絶技巧が圧巻ですが、現在はショパンの繊細な表現も追求している真っ最中でしょう。

予備予選では、技巧と表現のバランスの取れた選曲で、新たな亀井聖矢の姿を見せてくれるのではないでしょうか。

本大会への進出を期待しながら、亀井聖矢さんの演奏を一緒に応援していきましょう!

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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