2023年 チャイコフスキー国際コンクール　ピアノ部門～結果発表！

2023年チャイコフスキー国際コンクールの本選（三次審査）が終わり、結果が発表されました。

本選には8名の方が協奏曲を弾かれました。

発表の模様と順位、各コンテスタントのプロフィールをお伝えいたします。

結果発表

まず、今回の大会は高レベルだったということで、5位～8位は該当者なしと発表されました。

つまり、1位～4位まで同率の方がいらっしゃるという訳です。

結果的には第1位が1名、第2位が3名、第3位が2名、第4位が2名でした。

審査員の先生方の登場はは4:51:50頃からです。

コンテスタントは4名ずつ横並びに座っておられます。

明るい表情でお出迎えされますが、だんだん緊張されてくる様子が伝わってきます。

発表の模様は4:57:15頃からです。

順位

第1位

Sergei Davydchenko（ロシア）　2004年生まれ

本選出場のコンテスタントのうち、最年少でした。

ロストフ音楽院付属の中等音楽専門学校を優秀な成績で卒業後、現在もロストフ音楽院に在学中で、セルゲイ・オシペンコ教授の指導を受けています。

ロシア国内での数々のコンクールで優勝する他、音楽祭にも参加していらっしゃいます。

第2位

George Harliono（イギリス）　2001年生まれ

王立バーミンガム・コンセルヴァトワールでパスカル・ネミロフスキーに師事した後、ロンドン王立音楽院でヴァネッサ・ラターシュに師事されています。

2022年の仙台国際音楽コンクールではファイナリストになっている他、世界各地のコンクールに挑戦され、入賞されています。

演奏活動も世界各国で行い、オーケストラとの共演も多いです。

第2位

Valentin Malinin（ロシア）　2001年生まれ

モスクワ音楽院中央音楽学校ではロシア名誉教師ミラ・マーチェンコに師事し、その後、ベルリン芸術大学ではキリル・ゲルシュタイン教授に師事されました。

現在、モスクワ音楽院に在籍され、クセニア・クノーレ教授の指導を受けています。

国際コンクールでの受賞歴も多く、スクリャービンが得意そうだと感じましたが、やはりスクリャービン国際コンクールも受けていらっしゃいました。

作曲にも秀でていて、国際作曲家コンクールの受賞者でもあります。

第2位

Angel Stanislav Wang（アメリカ）　2003年生まれ

モスクワ音楽院中央音楽学校卒業後、モスクワ音楽院に在籍し、ナタリア・トゥルル教授の指導を受けています。

国際コンクールでの優勝歴も多く、数々の音楽祭にも参加していらっしゃいます。

ニューヨークのカーネギーホールなど、世界各地の大舞台での演奏活動も豊富です。

第3位

Stanislav Korchagin （ロシア）　1993年生まれ

グネーシン・ロシア音楽アカデミーでタチアナ・ゼリクマン教授の指導を受け、同音楽アカデミー大学院課程でさらに研鑽を積まれました。

現在はグネーシンロシア音楽院ピアノ科の教授を務めておられます。

国内外の国際コンクールで入賞し、有名な音楽祭にも多数参加していらっしゃいます。

第3位

Ilya Papoyan（ロシア）　2001年生まれ

サンクトペテルブルク音楽院でアレクサンダー・サンドラー教授に師事されています。

数々のコンクールで優勝などの受賞歴があり、国内外で演奏活動をされています。

ロシア大統領から助成金を受け取るほど将来を期待されています。

第4位

Xuanyi Mao （中国）　1995年生まれ

北京中央音楽院の博士課程に在籍され、ダンウェン・ウェイ教授に師事されています。

数々のアジアでのコンクールで優勝などの受賞歴があり、国内外の大舞台で演奏活動をされています。

第4位

Suah Ye（韓国）　2000年生まれ

ドイツのハノーファー音楽演劇メディア大学でアリー・ヴァルディに師事し、韓国ではシン・スジョンに師事されています。

数々のコンクールで優勝などの受賞歴があり、国内外で演奏活動をされています。

また、ジュニアコンクールで優勝しているので、青少年対象のコンクールで審査員を務めることもあります。

まとめ

チャイコフスキー国際コンクールのすべての審査が終わり、結果発表が行われました。

無事に終わったことが何よりです。

音楽界ではロシア音楽は重要で、ピアノ曲には素晴らしい作品が綺羅星のごとくたくさんあります。

今回のコンクールではロシア音楽を堪能できました。

マルセル田所さんと黒岩航紀さんの演奏をじっくり聴かせていただいたことも、大きな収穫でした。

次回のチャイコフスキー国際コンクールが、平和な世界の中で行われることを切に願います。