音楽遊び~知っている曲を楽譜無しで弾いてみよう
幼児から中学生くらいまでの生徒さんに時々やってもらっている音感教育です。
当教室では45分のレッスンのうち、生徒さんを前後で少し重ねているのですが、2人でやると結構盛り上がります。
とても簡単なので、ご自宅でもやってみてください。
まず音楽の基本は童謡からというのが私の持論です。
幼児向けのテレビ番組で歌われる歌は、確かにリズムもメロディーも素敵ですが、音が多くて長すぎます。
例えば、「メリーさんの羊」は、「ド・レ・ミ・ソ」の4音だけで構成されています。
その他にも「ちょうちょう」は5音、「きらきらぼし」は6音です。
このような曲を集めて、自分の知識と感覚のみで弾いてみようという音楽遊びです。
まず、カードの表に曲名と最初の階名だけを書いておきます。
「メリーさんの羊」ならミーレドレミミミーです。
最初の階名はヒントです。
「ちょうちょう」ソミミーファレレー
「チューリップ」ドレミードレミー
「ロンドン橋」ソーラソファミファソー
「ぶんぶんぶん」ソーファーミーレミファレドー
「きらきらぼし」ドドソソララソー
「ジングルベル」ミミミーミミミー
「かっこう」ソミーソミーレドレドー
「ドレミのうた」ドーレミードミードーミー
上記は一例ですが、このようなカードを作っておきます。
順番にカードを引いて、その曲を最後まで弾いてもらいます。
弾く前は「わからない~」と焦っていた子も、弾くと思い出すようで、なんとか完奏します。
知っている曲でも習っていないと弾けないという訳ではなく、知らず知らずのうちに耳コピをしているということです。
しかし、中にはこれらの曲のいくつかをまったく知らないという生徒さんもいます。
童謡を聞くタイミングがなかったと言えますが、聴音などをしてみるとやはり音感に苦労しています。
乳児から幼児にかけて、少ない音の曲を繰り返し聞くことが、音感教育の第一歩になっていると言えるでしょう。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。