ダブルフラット(double flat)の弾き方解説
ダブルフラット(double flat)の意味とピアノでの弾き方をサンプルの楽譜を使ってわかりやすく解説します。
今回用意した楽譜はこちら。
楽譜1
楽譜2
ダブルフラットはフラットを付けた音をさらに半音下げる音楽記号で重変記号とも言います。
変化記号の付いていない音からは全音低くなります。
全音とは半音二つ分のことです。
フラットの奏法についてはフラット(flat)の弾き方解説をご覧ください。
ダブルフラットは臨時記号のみで、調号には使われません。
ダブルフラットには4つのルールがあります。
- その1
- その小節内のみ有効
- その2
- 1オクターブ以上離れている音は無効
- その3
- 同じ小節内で同じ高さの音であればト音記号でもへ音記号でも有効
- その4
- 小節をまたいでタイで結ばれたとき、タイが終わるまで有効
4つのルールを実際に確かめてみましょう。
楽譜1の1小節目の弾き方解説

- 1つ目の音符
- 「シ」にフラットが付いているので半音下がります
- 2つ目の音符
- 「♭シ」です
- 3つ目の音符
- ダブルフラットがついているので、さらに半音下がります。鍵盤上では「♭♭シ」と「ラ」は同じ場所です
- 4つ目の音符
- 1オクターブ以上離れているのでダブルフラットは無効ですが、1つ目の「♭シ」と同じ小節内なのでフラットは有効です
楽譜1の2小節目の弾き方解説

- 1つ目の音符
- 前の小節からタイでつながっているので、実際には弾きませんがフラットは有効です
- 2つ目の音符
- タイでつながれた音ではないのでフラットは無効です
- 3つ目の音符
- 「♭ド」です。鍵盤上では「シ」と同じ場所です
- 4つ目の音符
- ダブルフラットがついているので、さらに半音下がります。鍵盤上では「♭シ」と同じ場所です
楽譜1の3小節目の弾き方解説

- 1つ目の音符
- 「♭シ」です
- 2つ目の音符
- 「♭♭シ」です
- 3つ目の音符
- ヘ音記号ですが、同じ小節内であれば音部記号が変わっても同じ高さの音のダブルフラットは有効なので「♭♭シ」です
- 4つ目の音符
- ダブルフラットは有効です
楽譜1の4小節目の弾き方解説

- 1つ目の音符
- 前の小節からタイでつながっているので、実際には弾きませんが「♭♭シ」です
- 2つ目の音符
- 「♭シ」です。1つ目の「♭♭シ」からさらに半音下がるという意味ではありません
楽譜2の弾き方解説

楽譜1を調号を用いて書いたものです。
便宜上フラット1つの調にしました。
全ての「シ」の音にフラットが付きます。
ナチュラル記号は変化された音を元の音に戻す記号です。
まとめ
ダブルフラット(double flat)の意味とピアノでの弾き方について解説しました。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。