長前打音(appoggiatura)の弾き方解説
長前打音(appoggiatura)の意味とピアノでの弾き方をサンプルの楽譜を使ってわかりやすく解説します。
今回用意した楽譜はこちら。
楽譜1
楽譜2
長前打音はある音を装飾されるために使われる音で、少し小さいサイズの音符で表す音楽記号です。
音符の棒は必ず上向きです。
長前打音はバロック時代に多く使われました。
それ以降の作品では実際に演奏する音符で書かれることが多いです。
楽譜1の1小節目の弾き方解説
長前打音「ファ」が「ミ」を飾っています。長前打音は飾られる音「ミ」の半分の長さになります。この場合「ミ」が2分音符なので長前打音の「ファ」は4分音符の長さになります。
「ファ」と「ミ」二つ合わせて2分音符分の長さです。ということは「ミ」は結果的には4分音符の長さになります。2つとも4分音符で「ファミ」と弾きます。
楽譜1の2小節目の弾き方解説
「ミ」が4分音符なので、長前打音の「ファ」は半分の8分音符の長さになります。
「ファ」と「ミ」二つ合わせて4分音符分の長さです。ということは「ミ」も結果的には8分音符の長さになります。全部8分音符で「ファミレド」と弾きます。
楽譜2の弾き方解説
飾られる音が付点音符の時は、長前打音はその音の半分の長さではなく、3分の1か3分の2の長さになります。
この場合、「ミ」が付点2分音符なので長前打音の「ファ」は4分音符、または2分音符になります。
「ファ」と「ミ」二つ合わせて付点2分音符分の長さなので「ファ」が4分音符の場合、「ミ」は2分音符になります。
「ファ」が2分音符の場合、「ミ」は4分音符になり「ファーミ」と弾きます。
まとめ
長前打音(appoggiatura)の意味とピアノでの弾き方について解説しました。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。