情熱大陸～葉加瀬太郎

初中級～中級★★★
※この曲は、このレベルの中ではテクニック・表現ともに非常に難しいです。

ピアノアレンジ　三上直子
ニ短調（原曲通り）

ＴＢＳ系列局、ＭＢＳ（毎日放送）の『情熱大陸』オープニングテーマです。

原曲はもちろん葉加瀬太郎さんのヴァイオリンですが、哀愁の漂うラテンのリズム・旋律が魅力的でピアノでも映える曲です。

３分以内に収まるように少しカットしている部分もあります。

構成・解説内でご確認いただき参考にしてください。

葉加瀬太郎作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。

興味のある方は一度ご覧ください♪

構成

※記号は一応の目安～ほぼ４小節ずつ（楽譜掲載の記号に準じます）
繰り返しも入れています。

イントロ Ｘ｛x1-x2（５小節）｝
Ａ｛a1-a2-a3（６小節）｝
Ｂ｛b1-b2｝
Ｂ｛b1-b2’｝
Ｃ｛c1-c2｝
Ｂ｛b1-b2″｝
Ｄ｛d1-d2-d3-d4｝
Ｅ
Ｂ｛b1-b2″｝
Ｄ｛d1-d2-d3-d4’｝
コーダ Ｙ｛a1-a2-a3’（５小節）｝

a3の５小節目まではカットしました。

またＣとコーダもカットしています。

その他、装飾音を付けたり省いたり、結構自由に変えています。

アレンジものなので、弾きにくいところなど、ある程度変えることは許されると思います。

弾き方

ペダル記号は書かれていませんがあったほうが良いと思います。　ペダルの踏み方

アルペジオや細かいパッセージは、あらかじめ指使いをしっかり考えて書き込んでおくとスムーズに演奏できるでしょう。

Tempo rubato「速さは自由に変えて」

Ｘ…４分の４拍子の４拍目から始まるアウフタクトです。

イントロではきっちりしすぎた数え方は求められていませんが、はじめは拍通りに練習します。

拍が頭に入ってから装飾のパッセージのように弾きましょう。

出だしの音符に書かれている「５」は５連符という意味です。

７連符も出てきます。

この曲の場合、３連符・５連符・６連符・７連符・９連符は４分音符と同じ長さ、１３連符は２分音符と同じ長さです。

速いパッセージのいくつかは、はじめを少し丁寧に弾いてからスピードアップしてもよいでしょう。

x1…はじめの装飾記号はアルペジオです。　アルペジオの弾き方

次の装飾記号はトリルです。入れる数はお好みで。　トリルの弾き方

２小節目の装飾音は短前打音です。　短前打音の弾き方

３小節目の装飾音は複前打音です。　複前打音の弾き方

x2…8vaの弾き方　r.h.「右手で弾く」l.h.「左手で弾く」

Ａ…速度が変わって速くなります。

a1…メトロノームを使ってゆっくりからリズムを合わせましょう。付点８分音符に重みをかけます。

a2…a3をほとんど省略したので、１オクターブ上で弾いています。

a3…8va bassa「１オクターブ低く」

Ｂ…両手共に休符のところはペダルがない方が良いと思います。
カッコ付リピートの弾き方　３番カッコまであるので、構成を参考にしてください。

Ｃ…省略しています。

Ｄ…４拍目の弾き方はこちらを参考にしてください。

Ｅ…Senza Tempo Quasi Cadanza「厳格な速度に縛られずに、即興演奏のように」　私はA7以外は左手３つ、右手５つにしています。
最後の装飾記号はトレモロです。　トレモロの弾き方
sub p「突然弱く」　D.S.の弾き方

Ｂ（４回目）…D.S. time to「3　　ダル・セーニョで戻った時は１，２番カッコを弾かずに３番カッコに進むという指示があります。
私は２番カッコに進んで終わらせています。

動画のピアノ演奏は参考です。

違う速さでも大丈夫です。

本番の演奏に備えて

発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。

スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。

改善すべきポイントがきっと見つかります。

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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。

丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。

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皆様のピアノライフを心から応援しております。