ピアノコンクールでの先生へのお礼

コンクールを受けることになった場合、ピアノの先生にお礼はするべきでしょうか?
人それぞれですが、やはりお礼をきっちりされる方が好印象なのは間違いありません。
というのは、生徒をコンクールに出すにあたって、ピアノの先生も普段しなくてもよい仕事が増えるという現実があるからです。
お礼と一口に言ってもコンクールのお礼は3種類あります。
それぞれについて解説します。

ピアノコンクールを受けることに対するお礼

ざっと見てもピアノの先生の事前準備はこれだけあります。
  • *どこのピアノコンクールを受けるか検討
  • *要綱の取り寄せ、ネット等での確認
  • *そのコンクールに合う自由曲、課題曲の選曲
  • *演奏する楽曲の研究
  • *課題曲講習会等の参加費、交通費
  • *応募時の最終チェック
今は大小様々なコンクールがあり、年々増加傾向にありますが、諸事情で形態が変わったり消滅するコンクールも結構あります。
生徒さんの性格やレベルによって応募するコンクールを考えることはとても大切です。
性格に合わないコンクールを受けさせたため、本人のピアノへの興味が失せてしまったり、保護者から責められたりするという事態に発展する話はたまに聞きます。
自由曲もちろんそうですが、課題曲が数曲ありその中から選ぶパターンも多く、生徒さんの魅力を最大限に生かせる曲を選ぶのに何日も頭を悩ませます。
課題曲に新進作曲家の曲が取り入れられる場合は、その楽譜を購入したり勉強会に参加したりする必要もあります。
また、ピアノコンクールに慣れていない保護者に代わって応募をするのも責任重大です。
ピアノ発表会の場合の諸経費は発表会費に含まれる場合も多いですが、コンクールの場合は直接コンクール主催者へ参加費を支払うので、ピアノの先生の取り分が発生しません。
もちろん、これらも「ピアノ教師の仕事のうち」と割り切ってしまうか、感謝の気持ちとしてお礼をするかは自由です。
お礼をする場合の具体的な金額としては、コンクールの規模の大小や受験者の年齢などを考慮します。
以下を一般的とお考えください。
  • 現金または商品券
  • 小学校低学年以下:3000円~5000円
  • それ以上:5000円~10000円
そしてコンクールの審査結果が良かった場合は、更にプラスアルファされても良いと思います。
台にお菓子を付けてお渡しする場合もあります。
音大の指導者クラスの先生に付いている場合はこの限りではなく、門下生の先例に習うのが一番良いと思います。
また、有名な音大先生から特別レッスンを受けられる機会があっても、「礼儀がなっていない」と思われてしまうと声がかからないこともあり得るので、気を配った方が良いでしょう。

補講(追加レッスン)のお礼

補講は、一言でいえば、より良い演奏を引き出すためにおこないます。
生徒さんのエンジンがかかるのが遅かったため、仕上がりが遅れている場合も多々あります。
発表会前の補講でも言えることですが、わざわざ時間を取ってレッスンをしてくださった場合には、必ず先生に補講をしていただいた分のレッスン代についてお尋ねください。
いらないとおっしゃった場合でも、レッスン1回分/回数相当のお礼はした方が良いと思います。
補講できちんとその対価をお支払いすることは、例え先生のご厚意であってもこちらが受けた以上当然のことだと思います。
補講のお礼をしなかったがゆえに、次回からコンクール参加の声掛けがなくなったという実話もあります。
チャンスがなくなってしまうということは残念なので、ぜひ気を付けたい項目です。

試験会場へ付いてきてくださる場合の交通費や宿泊費

往復交通費プラスアルファが妥当だと思います。
同じ教室内でコンクールに参加する人が何人かいる場合は、皆でまとめるのが良いでしょう。
先生が付いて来られない場合でも、地区本選や本選など遠方へ出向く場合は、その土地の名産品をお土産としてお渡しすると喜ばれます。

ピアノの先生にとってのコンクールの意義

コンクールはピアノの先生にとっても研鑽の場です。
高位入賞者の指導者に与えられる「指導者賞」を設けているコンクールもあります。
中には優秀指導者賞を取ったピアノの先生が次回の審査に参加できるピアノコンクールもあります。
また、コンクールに出した生徒数、生徒の成績によって指導者ポイントが増え、ピアノ教師としての箔が付く制度を設けているところもあります。
いずれにしても生徒をコンクールに出すということは、ピアノの先生にとっては自分の指導力や技術を試される場なので、普段の指導よりも濃いレッスンになると思います。
そうした先生の熱意に感謝の気持ちを表すと、先生も励みになって喜ばれるでしょう。

まとめ

ピアノコンクールでの先生へのお礼は、きっちりされる方が好印象なのは間違いありません。
3種類のお礼を紹介しました。
  • ピアノコンクールを受けることに対するお礼
  • 補講(追加レッスン)のお礼
  • 試験会場へ付いてきてくださる場合の交通費や宿泊費
特に実費がかかっていたり、目に見えて先生の時間を拘束する場合は、お礼をすることを心がけると良いでしょう。