ピアノコンクールでのステージマナー
ピアノコンクールの審査では、曲の理解力や表現力はもちろんのこと、ステージマナーも重要なチェックポイントです。
演奏以外で減点されるのはもったいないので、歩き方、お辞儀、ピアノの椅子の座り方などしっかり押さえておきましょう。
歩き方
まず下手(客席から舞台を見て左側)から舞台に出ます。
タイミングなどは案内の方が指示してくださるので心配はいりません。
自信を持ってしっかり歩きます。
ロングドレスの方は、両手で裾をたくし上げると見栄えが良くありません。
ロングドレスの裾は汚さないように持ち上げるのではなく、自分の靴がドレスの裾を踏んで転ばないように気を付けるために、前の裾を少し持ち上げるのです。
客席と反対側の手(左手)だけで持つようにすると綺麗に見えます。
お辞儀
ピアノの前くらいで客席に向かってお辞儀をします。
このお辞儀の丁寧さもステージマナーに関わってくるのできちんとしましょう。
直立してしっかり前を見てから「1, 2, 3」くらいのテンポでゆっくり頭を下げ、また直立姿勢に戻って前を見ます。
審査員の先生方に目を合わせる必要はありませんが、「どうぞよろしくお願い致します」という気持ちは大切です。
演奏後のお辞儀も同様です。
椅子の座り方
椅子の高低や鍵盤との距離など、自分のベストポジションを普段から知っておくことが大切です。
椅子の高低は一度座ってからでもやり直せますが、客席にお尻を向けないように気を付けましょう。
小さな子どもの場合、ピアノの椅子に座るときに鍵盤を触ってしまい音を立ててしまうことがあります。
家でも座る練習をしましょう。
弾く前
座ってすぐに弾き出すのはマイナスです。
一旦手を膝に置いて、出だしのフレーズをイメージしてから弾きます。
弾く前にハンカチで鍵盤を拭いても構いません。
しかし、そのハンカチが乱れた状態でピアノの上に置かれるのは、あまり好ましくないです。
グランドピアノの内側の弦に触れないところに隠すのが一般的です。
弾き終わった後は、忘れないように持ち帰りましょう。
コンクール本番の演奏に備えて
コンクールや発表会などをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、コンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。