ソナタ パストラル L.413 K.9～D.スカルラッティ

初中級～中級★☆☆
ニ短調

「Ｌ．」はイタリアの音楽家アレッサンドロ・ロンゴが付けた番号
「Ｋ．」はアメリカの音楽家ラルフ・カークパトリックが付けた番号

作曲者D.スカルラッティの時代にはピアノという楽器はまだ発明されておらず、この曲はチェンバロ用として作曲されています。

また、D.スカルラッティのソナタは全て１楽章のみになっています。

パストラルは羊飼いの生活や田園風景をイメージした音楽です。

装飾音やトリルをさわやかな風のように細かく弾きましょう。

D.スカルラッティ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。

興味のある方は一度ご覧ください♪

楽譜はこちら↓↓

ピアノのためのバロック名曲集(下）

構成

効率よく暗譜するためにも参考にしてください。

暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。

※記号は一応の目安～ほぼ4小節ずつ
繰り返しは入れていません。

あ｛A－B（3小節）｝
い｛C－D｝
う｛E（3小節）－F（2小節）－E’（2小節）－G｝
え｛H－I（3小節）｝
お｛J（3小節）－K（2小節）－B’｝
い’｛C’（3小節）－D’｝
う’｛E”（3小節）－F’（2小節）－E’”（2小節）－G’｝

弾き方

この曲は8分の6拍子の6拍目からはじまるアウフタクトです。

フレーズのはじまりと終わりを意識しましょう。

トリルではペダルを踏んでいますが、無くてもよいでしょう。ペダルの踏み方

Allegro「速く」

A…もの哀しいメロディーを美しく歌いましょう。2小節目の装飾記号はトリルです。トリルの弾き方

B…少しスタッカートを目立たせて、自然にだんだん弱くします。

C…ヘ長調になりました。

D…3小節目は2小節目の反復なので、音量を変えてもよいでしょう。

E…ヘ長調になったことを印象付けるために「ファ」からトリルをはじめています。（「ソ」からはじめる弾き方もあります）

F…なめらかに

G…パリッと弾きましょう。

H…短調になって同じ音型が続きます。少ししっとりと弾きましょう。左手の装飾記号はアルペジオです。アルペジオの弾き方

I…右手の装飾記号はプラルトリラーです。プラルトリラーの弾き方

K…右手の装飾音は短前打音です。短前打音の弾き方

B’…Bよりも更に3度下まで進みます。左手はオクターブの跳躍です。

C’…ニ短調になり、イ短調に移行します。

D’…イ短調になったことを印象付けるために「ラ」からトリルをはじめています。（「♭シ」からはじめる弾き方もあります）

E”…ニ短調になったことを印象付けるために「レ」からトリルをはじめています。（「ミ」からはじめる弾き方もあります）

G’…最後のトリルは細かく粒を揃えて弾きましょう。

動画の演奏は参考なので、違う速さでも大丈夫です。

本番の演奏に備えて

発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。

スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。

改善すべきポイントがきっと見つかります。

もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。

録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。

また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。

丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。

暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。

興味のある方はぜひお読みください。

皆様のピアノライフを心から応援しております。