シャコンヌ~デュラン
初中級~中級★☆☆
イ短調
シャコンヌは舞曲の一種でスペインで始まりフランスで栄えました。
元は3拍子ですが、この曲では2拍子になっています。
左手は、一定の音型を繰り返して演奏するオスティナート奏法が使われています。
ちなみにデュランは、ドビュッシーやラヴェルの楽譜でおなじみの「デュラン社」の創設者です。
デュラン作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
あ{A(5小節)-B(3小節)-A(5小節)-C}
い{D(6小節)-E(6小節)-F-G}
あ’{A’-B(3小節)-A(5小節)-C}
う(HーI-HーI’)
え{J-J’-K(3小節)-L-M-N-O}
あ{A(5小節)-B(3小節)-A(5小節)-C}
い{D(6小節)-E(6小節)-F-G}
あ’{A’-B(3小節)-A(5小節)-C’}
弾き方
A…一番初めの16分休符を感じて弾きましょう。右手の音は硬くならないように注意すると綺麗です。左手はスタッカートで軽やかに弾きますが、短すぎないように気を付けます。
2小節目のアクセントでペダルを少し踏んでいます。 ペダルの使い方
B…右手のシンコペーションを大切に。
C…少しずつゆっくりしていきます。装飾音は複前打音にトリルが合体した形です。
複前打音の弾き方 古い時代の様式に沿って、複前打音の初めの音を拍の頭に合わせます。
トリルの弾き方
D…2小節ずつ、3回のゼクエンツ(反復進行)になっています。1回目は勢いよく、2回目は少し穏やかに、3回目は不安な気持ちも入ってきます。stacc.il bassoは「低音は常にスタッカートで」という意味です。
E…6小節かけて降りてきたものを、3小節で取り戻します。左手にはずっと「ミ」の音が鳴っています。
F…16分音符の音型が長く続くので粒を揃えるように。後半は緊張が高まります。
G…トリルのような音型は規則正しく弾きます。senza rit.は「遅くしないで」
H、I…和音の一番上の主旋律を少し浮き立たせます。後半を膨らませるのがポイント。
J、J’…内声の2分音符を常に聴きながら弾きます。
K…3小節で登りつめます。この辺りはホ長調です。
L…大きな音で生き生きと弾きます。スタッカートにはペダル無しの方が良いでしょう。
M…イ短調に戻り少し音量も落とします。
N…この曲で一番音量があるところです。ブレないように規則正しく。
O…どんどん弱くして行きます。senza rallentare「遅くしないで」
C’…最後は今までよりも非常に弱く遅く。左手の動きも少し違うので気を付けましょう。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。