ピアノ講師がflowkeyのレッスンコース「長調と短調」「長調と短調Ⅱ」を受講してみた
ドイツ発のピアノ練習アプリflowkey【アプリ版】では、ピアノや音楽理論の基礎が学べるレッスンコースが用意されています。
このページでは、Pianeysが「長調と短調」コースと「長調と短調Ⅱ」コースを実際に受講し、レビューしています。
flowkeyは、好きな曲がただ弾けるようになるだけでなく、しっかり基礎から学べるように工夫されている点も魅力的です♪
Pianeysのオススメの使い方も載せておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
このページは2020年5月時点の情報をもとに作成しました。flowkeyは随時アップデートされており、現在ではサービス内容が変わっている可能性があるため、flowkeyの公式サイトもあわせてご確認ください。
このコースの目的
「長調と短調」「長調と短調Ⅱ」コースの特徴は、指くぐり・指かぶせの練習も兼ねて各調の音階が学べることです。
音楽の基本である音階や調を学ぶことはとても大切ですが、知らなくても曲は弾けるので後回しになることも多いです。
しかし、曲のレベルが上がってくると調性を感じることはとても大切になります。
また、音階がスムーズに弾けるようになると、音の粒も揃い曲も速く演奏できるようになります。
これらのコースは、両手でピアノを弾ける方が対象です。
「両手で弾く練習」コースを受講が修了してから取り組むとスムーズです。
これらのコースは知識として修了することはあっても、実践ではこの先もずっと必要なので、ときどき復習されることをおすすめします。
シャープ、フラットの調号が2つ以下の音階は「長調と短調」コース、シャープ、フラットの調号が3つ以上の音階は「長調と短調Ⅱ」コースで扱われます。
内容は変わりません。
実体験レビュー
flowkeyの「長調と短調」コースと「長調と短調Ⅱ」コースを受講しました。
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「長調と短調」コース
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「長調と短調Ⅱ」コース
以下の点が良いと感じました。
- 調の雰囲気がつかみやすい
- 長調と短調が音声で聞けるので、その調の雰囲気がわかります。
- 必要最小限の音で音階が構成されている
- 音階を弾くのが苦手な方は多いのですが、flowkeyは必要最小限の音で構成されているので取り組みやすいと思います。
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必要最小限の音で音階が構成されています
- 様々な調の音階を比較しながら学べる
- 様々な調の音階を一度に学べるので、各音階を比較しながら学べ、共通点や相違点がわかりやすいです。
続いて、注意点です。
- 指使いが一般的ではない音階がある
- flowkeyの指使いが間違っているというわけではありませんが、下記、参考までにご確認ください。
変ロ長調(B♭メジャー)で左手の「ミ♭」は「4」の指で弾くのが一般的です。
つまり下記の楽譜であれば「3,2,1,4,3,2,1,2,1,2,3,4,1,2,3」と弾きます。
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flowkeyでの変ロ長調(B♭メジャー)の指使いです
音階を1オクターブ以上進んで行くことも考慮して、flowkeyではあえて指使いを変えている調もあります。
例えば嬰ハ短調(C#マイナー)の音階では、左手の頂点の「ド#」は「2」の指の方が自然ですが、あえて「3」になっています。
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flowkeyでの嬰ハ短調(C#マイナー)の指使いです
なお、flowkey全体としての良い点や利用上注意すべき点はトップページでまとめているので、あわせてご確認ください。
Pianeysのオススメflowkey活用法
Pianeysオススメの練習法を紹介します。
- レベルアップした音階練習
- flowkeyの音階練習は1オクターブでの折り返しですが、2オクターブ、3オクターブと音の数を増やしていきましょう。
ハノンなど一般的な音階練習は4オクターブです。
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2オクターブはこうなります
- 曲に合わせて音階を弾く
- ト長調(Gメジャー)の曲を演奏するときは、同時にト長調の音階を練習すると、指の運びがなめらかになります。
- 3種類の短音階を練習
- flowkeyの短調は自然的短音階が使われています。
つまり調号のみで途中に臨時記号が付かない音階です。
しかし短調の特徴を出すには和声的短音階や旋律的短音階の方が適していると思います。
難易度は上がりますが、余裕のある方は挑戦してみてください。
flowkeyの楽譜に基づいて和声的短音階、旋律的短音階を説明します。
和声的短音階
頂上の前後の音をそれぞれ半音上げます。イ短調(Aマイナー)の場合は「ラシドレミファソ♯ラソ♯ファミレドシラ」です。
旋律的短音階
頂上に行く手前の1つ前と2つ前の音をそれぞれ半音上げます。折り返しはflowkeyの楽譜通り自然的短音階です。イ短調(Aマイナー)の場合は「ラシドレミファ♯ソ♯ラソファミレドシラ」です。
- 調を覚えよう
- 各調の名前を記したカードを作って、ランダムに1枚取り、その調を暗譜で弾きます。単語帳でもできます。
歌の練習や即興演奏の練習もぜひやってみてください。
- 歌の練習
- 人間の声にも反応するので、歌う時の正しい音の高さのチェックができます。(ソルフェージュ)
- 即興演奏
- 音階の一つ一つの音に和音を付けると、即興演奏や作曲の練習になります。
まとめ
flowkeyの「長調と短調」コースと「長調と短調Ⅱ」コースを受講しました。
このコースでは指くぐり・指かぶせの練習も兼ねて11の長音階と11の短音階が学べるので、とても合理的に練習できました。
音階がスムーズに弾けるようになると、音の粒も揃い曲も速く演奏できるようになります。
両手でピアノが弾ける方が対象です。
並行して「コードをマスターする」コースの受講をおすすめします。
このコースを修了されたら、色々な曲にチャレンジしてみてください。
ピアノは誰もが好きな曲で練習したいのではないでしょうか。
でも、楽譜の"つまみ食い"は結構お金がもったいない…
flowkeyなら1,500以上の曲が練習し放題。
新曲も続々追加されるので、楽譜を何冊も買うよりずっとお得です。
7日間の無料トライアルは一度利用してみる価値アリです♪
なお、7日間の無料トライアルはパソコンからは契約できません。
無料アカウント作成後は、
お持ちのスマートフォンにflowkeyアプリをインストールしてご利用ください。