かっこう〜ダカン
初中級~中級★★☆
ホ短調
発表会で人気の、さわやかな定番曲です。かっこう鳥の鳴き声が使われていて耳に残る曲です。
右手の粒をそろえて弾くために、指使いがとても重要です。
この曲については楽譜に書いている指使いが必ずしも正解とは限りません。
弾きにくい時は先生に相談して下さい。
弾きやすい指使いを決めたら、楽譜に書き込んで、それを守って弾きましょう。
また、作曲者ダカンの時代にはピアノという楽器はまだ発明されておらず、この曲はクラブサン(チェンバロ)用として作曲されています。
従って原典版の楽譜には、ピアノという楽器で表現できる強弱記号やスラーなどは、ほとんど書かれていません。
ダカン作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら↓↓
先生が選んだピアノ名曲120選Ⅰ初級
ピアノで奏でるクラシック・ベスト200[第一巻]
ピアノ独奏名曲集・中級 – 小川一郎編
構成
効率よく暗譜するためにもお使いください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
繰り返しも入れています。
あ{A-B(5小節)-C(2小節)}
あ’{A-B(5小節)-D(3小節)}
い{A’-B’(3小節)-C’(2小節)}
う{E-E’-D’(3小節)}
あ{A-B(5小節)-C(2小節)}
あ’{A-B(5小節)-D(3小節)}
え{F-F’-G-H-I(2小節)}
お{A’’-B’’(3小節)-C’’(2小節)}
あ{A-B(5小節)-C(2小節)}
あ’{A-B(5小節)-D’(3小節)}
弾き方
A…左手は「カッコー」の鳴き声の通りに、8分音符を短くした方が良いでしょう。4分音符がきついアクセントにならないよう注意します。右手はできるだけ軽く弾きます。右手にも「カッコー」の音が隠されています。
装飾記号はプラルトリラーです。 プラルトリラーの弾き方
プラルトリラーに関してはバロックの弾き方でその音の上から弾くとされていますが、ここはその音からで良いと思います。プラルトリラーの最初の音は拍の頭に合わせていますが、曲全体の速さを求めるために、プラルトリラーを拍の頭より前から弾いている人もいます。
B…指使いを考えましょう。左手は切って弾かなくても良いでしょう。
C…1小節目の装飾記号はモルデントです。 モルデントの弾き方
2小節目のプラルトリラーはその音の上から始めます。
D…rit.(だんだん遅く)と指示のある楽譜とない楽譜があります。こちらのプラルトリラーも、できれば上の音から始めます。左手はノンレガートでも良いです。バロックの曲では、普通オクターブはノンレガートで弾きます。
A’、B’、C’…ト長調になりました。音も全体的に高くなったので、すがすがしいです。
E、E’…右手に「カッコー」の鳴き声が出てきます。
D’…左手に伸ばす音があるので、注意しましょう。この部分もrit.(だんだん遅く)と指示のある楽譜とない楽譜があります。
F、F’、G…Hに向けて緊張が高まります。左手は「カッコー」の鳴き声でも、スラーでも両方考えられます。
H…この曲の中で一番盛り上がるところです。でもロマン派っぽくならないように注意しましょう。
I…プラルトリラーが2つありますが、最初はその音から、2番目は上から弾き始めます。
A’’…ロ短調になりました。低く落ち着いた音色です。
C’’…装飾記号はターンです。 ターンの弾き方(上から取る弾き方です。)
D’’…最後は少しゆっくりと落ち着いて静かに終わります。
私の場合プラルトリラーを上の音から弾いたので、この速さが限界でした。その音からのプラルトリラーにすれば、もっとスピードが上げられます。
動画のピアノ演奏は参考なので、作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。
録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。
また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。