ロンド～フンメル

初中級～中級★★☆
ハ長調

ロンド形式ですが、主題が変化して変奏曲のようです。

目まぐるしく転調するのが特徴です。

フンメルは、幼少期にモーツアルトに２年間師事していたというウィーン古典派の作曲家で、当時はベートーヴェンと並ぶほどの大作曲家兼ピアニストとして活躍していました。

その後のロマン派を築く作曲家たちにも多大な影響を与えたと言われています。

また、当時確立していなかった「著作権」に対しても認められるよう力を注ぐなど、音楽界になくてはならない存在でした。

一時は忘れられていましたが、近年研究が進み、作品も再び注目されています。

フンメル作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。

興味のある方は一度ご覧ください♪

楽譜はこちら↓↓
ソナチネアルバム 2

構成

効率よく暗譜するためにも参考にしてください。

暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。

※記号は一応の目安～ほぼ４小節ずつ

あ｛Ａ－Ｂ－Ｃ－Ｃ’（３小節）－Ｄ－Ｅ（３小節）－Ａ’－Ｂ’｝
い｛Ｆ－Ｇ－Ｆ－Ｇ’｝
う｛Ｈ－Ｉ－Ｆ－Ｇ’’）
え｛Ｊ－Ｋ－Ｌ－Ｌ’－Ｊ’－Ｋ’｝
お｛Ｍ（６小節）－Ｎ（３小節）－Ｏ（６小節）｝
か｛Ａ’－Ｂ’’－Ｐ－Ｐ’（３小節）－Ｑ－Ｒ｝

弾き方

スタッカートとスラーを正確に弾き分けましょう。

Ａ…右手の同音連打は鍵盤近くで指を変えながら軽く弾きます。
装飾音は短前打音です。　短前打音の弾き方

Ｂ…ニ短調を経てすぐにト長調になります。音色に注意して弾きましょう。

Ｃ…前半より後半の方が積極的な感じがします。

Ｃ’…後半左手の付点８分音符はしっかり伸ばします。

Ｅ…calando「だんだん遅く」。スタッカートは短く切りすぎずに、力を抜く感じで。

Ｆ…イ短調になり、右手と左手が歌い合います。旋律を膨らませて少しもの哀しさを出しましょう。

Ｈ…イ短調は続きます。のびのびと良く歌わせて弾きましょう。

Ｊ…ヘ長調になりました。主題を思い起こさせる旋律です。音が少なくなった分、しっかりリズムを取って速くならないように注意します。

Ｍ…フレーズごとに旋律はト長調に転調していきます。少し寂しい気持ちからどんどん前向きになって行く様子を音で表しましょう。

Ｎ…後半は前半のエコーで、短縮版になっています。

Ｏ…リフレインが続きます。ピークのsfpの音についているタイは大事にします。右手の「ソ」の音だけを残してから出発します。ハ長調に移行していきます。　ペダルの踏み方
イ短調のところも適宜に踏んでかまわないと思います。

Ｂ’’…最後の小節の始めの音と、次の３度和音の下行形は区別しましょう。

Ｒ…スラーとスタッカートの位置をよく見きわめて正しく弾きます。左右バラバラなので理解して練習しましょう。

動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。

もう少しゆっくりでも大丈夫です。

本番の演奏に備えて

発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。

スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。

改善すべきポイントがきっと見つかります。

もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。

録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。

また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。

丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。

暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。

興味のある方はぜひお読みください。

皆様のピアノライフを心から応援しております。