ソナタ K.545 第3楽章~モーツァルト
初中級~中級★★☆
ハ長調
モーツァルト自身が「初心者のための小さなソナタ」と目録に記しています。
第1楽章は有名ですが、3度の歯切れのよい重音からはじまる第3楽章もよく知られています。
天真爛漫で自由に飛び回るような明るい曲にしましょう。
モーツァルト作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
ロンド形式
※記号は一応の目安~ほぼ2小節ずつ
くり返しも入れています。
あ{A-B-C-D}
あ{A-B-C-D}
い{E-F-G-H}
う{I-J}
あ{A-B-C-D}
え{K-L-M(4小節)-N-N’}
お{K’-L’-O(4小節)-P-Q}
あ{A-B-C-D}
か{R-S-R-S}
き{T-T-U}
弾き方
Allegretto「やや速く」
この曲は4分の2拍子の2拍目からはじまるアウフタクトです。
フレーズのはじまりと終わりを意識しましょう。
A~Dがロンド形式の主題です。
A…右手を左手が追う形です。重音の上の音の響きを大切に、歯切れよく弾きましょう。
B、D…ガラッと変わりレガートになります。
C…Aと似ていますが、音域が広がった分、音量も大きくします。
E…左手はlegato(なめらかに)で弱く弾きましょう。
F…音域が広がった分、音量も大きなります。
G…急に弱くしますが、芯のある音で弾きましょう。
H…左手の二声をきちんと弾きます。
I…2小節目を少しポジティブに。
J…最後は「?」のように弱くしましょう。
K、L…短調になり、不安感も表しましょう。
M…右手は指づかいを守って、一気に「ド」まで駆け上がります。
N…左手の親指は常に控え目に弾きましょう。
O…左手の二声にも気を配りましょう。
P…テンポはそのままが良いです。
Q…突然の終止が緊張感を高めます。
R、S…右手はハッキリ粒をそろえましょう。
T…右手の重音がバラバラにならないように。
U…ゆっくりせずに立派に弾き切りましょう。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。