ソナチネ Op.55-1 (ソナチネアルバム第4番)第1楽章~クーラウ
初中級★★★
ハ長調
クーラウの『6つのソナチネ 作品55』の第1番です。
この曲はソナチネアルバムの第4番で、ソナチネアルバムの中では必ず弾く曲の1つと言っても過言ではありません。
発表会という場に向けて深く丁寧に練習することは、古典派やソナタ形式を理解するうえで良い経験になるでしょう。
クーラウはドイツ生まれの作曲家で、ベートーヴェンにも会っているということです。
クーラウ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
ソナタ形式
提示部
あ{A-B}
い{C-D-E}
展開部
う{F-F’(2小節)-G-H}
再現部
あ’{A’-A’’-B’-B’’}
い’{C’-D’-E’}
弾き方
Allegro「速く」
A…第1主題。右手の付点音符のリズムに、左手のシンコペーションを合わせてはつらつと演奏します。
B…1,2小節の四分音符は少し短めに、3小節目はスラーとスタッカート通りに弾きましょう。
C…第2主題でト長調になりました。dolce「優しく」、のびやかに弾きます。
D、E…rf「リンフォルツァンド・その部分を強く」
F…第2主題のモチーフが使われています。3小節目から4小節目に入るところのクレッシェンド(だんだん強く)がカッコイイです。突然ハ短調に転調していきます。
F’…Fの縮小形。
G…前半、後半の音量の差がポイントです。
H…頂上まで盛り上がってから穏やかに折り返します。
A’、A’’はAの拡大形です。
A’…第1主題は同じくハ長調ですが、後半は不安気にニ短調に移行します。
A’’…ニ短調で第1主題を奏で、後半は少し明るくト長調に入ります。
B’、B’’はBの拡大形です。
B’…調がどんどん変わり色々な表情を見せてくれます。ト長調→ハ長調→ヘ長調
B’’…1小節目の左手の下行する旋律を浮き出します。
C’…再現部の第2主題はト長調です。高音で更に可憐になっています。
E’…華やかに締めくくります。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。