ソナチネ 第6番 第1楽章~ベートーヴェン
初中級★★☆
ヘ長調
ベートーヴェンのソナタへ続く入門として最適。
ヘ長調のソナチネとして有名です。
余裕があれば第2楽章と合わせて全楽章弾くと更に素敵です。
この曲はベートーヴェンの遺作の中から発見され、少年時代の作品とされています。
しかし一方でベートーヴェンの作品ではないという意見もあります。
ベートーヴェン作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
繰り返しは省略しています。
ソナタ形式(諸説ありますが…)
提示部{A-A’-B-C(5小節)-D(1小節)}
展開部{E-E’-F-F’-G-H-I-J}
再現部{B-C’(5小節)}
コーダ{G’-K-L(3小節)}
弾き方
A、A’…第1主題です。左手16分音符の伴奏はこの後も結構出てきますが、常に軽快に弾きます。右手はスタッカートとスラーの区別や、前半後半の強弱をはっきり付けると上手に聞こえます。
B…第2主題への移行部です。第2主題に向かって勢いを付けて行きます。
右手の装飾音は短前打音です。 短前打音の弾き方
C…第2主題です。属調のハ長調になっています。
D…移行部です。
E…第1主題から始まり、また違う音型が登場します。後半は控えめに弾きます。
E’…変ロ長調になりました。展開部では調性もどんどん変化していきます。長調と短調の弾き分けをすると曲がぐんと大人っぽくなります。
F…ト短調です。スタッカートが短すぎない方が優美で良いと思います。
F’…ヘ長調に戻りました。まだまだ変化は続きます。
G…ニ短調です。だんだん音量も落とします。
H…スラーでのびやかにハ長調に向かいます。
I…提示部で使われた音型のモチーフが登場します。左手和音がバラバラにならないように。
J…展開部から再現部への移行部です。次の再現部では第1主題が省略されています。
C’…再現部の第2主題は主調のヘ長調になっています。
G’…展開部に出てきた音型が左右で歌い合います。
K…左手がリードしてだんだん大きくなります。
L…終わりはしっかりカッコよく。左手のオクターブ和音が届かない人は、下の音だけでも良いでしょう。
動画のピアノ演奏は参考なので、作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。