タランテラ~プロコフィエフ
初中級~中級★★☆
ニ短調
『子供の音楽~12のやさしい小品 作品65』の中の第4曲で、曲集の中では人気の高い作品です。
タランテラはイタリアのナポリ地方発祥の舞曲ですが、プロコフィエフの手にかかると一段と芸術性の高い曲になりますね。
速くてカッコイイ曲が好きな方へ。
オクターブは出てきませんが、跳躍は結構あります。
ロシアの香りも漂わせつつ、子供達にも弾きやすい仕上がりになっています。
プロコフィエフ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら↓↓
プロコフィエフ・ピアノ名曲集
ピアノで奏でるクラシック・ベスト200[第一巻]
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
あ(A-B-C-D)
い(E-F-G-H)
う(I-J-I’-K)
あ’(A’-B’-C’-D)
い’(E’-F’-G’-H)
う(L)
弾き方
A…アクセントがフレーズの最初と最後に付いています。右手・左手の音型が前半と後半で入れ替わりますが、どちらもメロディーとしてとらえましょう。
B…変ニ長調になり、曲調が少し明るくなりました。4小節目は次のフレーズに向かって行きます。
C…タランテラのリズムです。スタッカートとスラーをはっきり弾き分けます。
D…優しい気持ちで。
E…ハ短調でAと同じメロディーです。
F…変ホ長調なので、A-Bの関係よりもE-Fの関係の方がステップアップ感が強いです。だんだん強くして行きます。
G、H…不協和的な強い音からだんだん音は下がってきますが、緊張感は緩みません。
I、J…ニ長調になり曲調も変わりました。左手は伴奏です。右手は自由に伸びやかに歌いましょう。フレーズも長くなっています。
I’、H…I’の4小節目~Hの1小節目、右手の半音で上がって行く3つの音を想いを込めてしっかり弾きましょう。
A’、B’、E’-F’…8分音符のアウフタクトに気を付けて下さい。右手の音が1音ズレて始まっています。
C’…左手の跳躍を自由に楽しく。スラーのところは右手としっかり合わせましょう。
L…最後はニ長調です。Poco meno mossoは今までよりも少し速度を落としてという意味です。しっかり締めくくります。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫ですが、コンクールではもっと速く弾く方もいらっしゃいます。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。
録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。
また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。