バイエルは初心者向けの楽譜として優れているか?

初心者向けの楽譜といえばバイエルでした。これは明治時代に音楽教育の勉強のために国費留学した人が、たまたまアメリカから持ち帰った楽譜でした。それを昭和時代はバイブルのように使ってきたのです。

世界を見渡しても、現在バイエルを使っている国は日本と韓国が多いということで、ご本家のドイツでも知らない方が多いというのはびっくりです。

バイエルの短所

もちろん良い所もあるから長年にわたり使われているのですが、短所について検証してみます。

ト音記号が普通であると錯覚させる

ピアノを習われた方でも「ト音記号は読めるけれどヘ音記号が難しくて読めない。」という話を時々耳にしますが、これはバイエルの功罪だと思います。

バイエルではト音記号が出てきて、その練習がしばらく続き、慣れた頃にやっとヘ音記号が出てきます。これが混乱の元凶ではないかと思います。

現在は「中央のド」を中心にしてト音記号とヘ音記号を同時に覚えていく楽譜が初心者の方の主流です。

ハ長調が普通であると錯覚させる

バイエルを習って来られた方はシャープやフラットの付いた曲が苦手です。というのは、圧倒的にハ長調の曲が多いからです。

現在主流になっている楽譜は、早い段階からシャープやフラットが臨時記号として出てきたり、色々な調も出てきます。

左手が伴奏であると錯覚させる

バイエルはほとんどが右手がメロディー、左手が伴奏となっています。同じような曲が多く、これが飽きてしまう原因になっているのではないかと思います。

バイエルを使うには

独学の方がピアノを始める場合、家にあればバイエルを使っても良いと思いますが、全曲完走する必要はありません。

何もなければ「中央のド」を中心として、ト音記号とヘ音記号を同時に覚える楽譜を使う方が合理的だと思います。