絶対音感

絶対音感とは??

絶対音感は英語ではperfect pitch(パーフェクト ピッチ)と言います。

絶対音感の中にも幅があり、楽器の音ならわかるがそうでない音はわからないという人から、生活音から自然界の音までありとあらゆる音が聴き取れるという人もいます。

一般的にはいきなり楽器の音を聞いたときに、階名(ドレミ…)が浮かぶ場合に「絶対音感がある」と言われます。

モーツァルトと絶対音感

超人的な絶対音感を持っていたのではないかと言われる有名な音楽家はモーツァルトです。

その理由の一つはヴァチカン宮殿内のシスティーナ礼拝堂で、門外不出だったアレグリ作曲の合唱曲『ミゼーレ』を、2度聴いただけで聴き取れたというエピソードです。

『ミゼーレ』は驚くことに9声の曲でした。

また、もう一つの理由として、モーツァルトはピアノなどの楽器を使わずに、頭の中で音楽を作り上げて一気に書いていくという作曲方法だったことが挙げられます。

そのお陰でモーツァルトは「下書きをしない」「楽譜の書き直しをしない」「作曲のスピードが速い」のです。

しかし、モーツァルトの時代にはまだ音の高さは統一されておらず、基準音がありませんでした。

現代では「真ん中のラ」が440Hzとされています。

演奏旅行の多かったモーツァルトは微妙に音色や音高の違う楽器で演奏していたと考えられます。

そのため、モーツァルトに絶対音感が備わっていたのかどうかは疑わしいという説もあります。

しかし、少なくとも並外れた素晴らしい相対音感があったことは確かです。

基準音について

音楽で基準音となる音は「真ん中のラ」です

その「真ん中のラ」の高さを決めておかなければならないのですが、それは周波数によって決められています。

周波数とは1秒間における空気の振動数です。

周波数が小さいと音は低く、大きいと高くなります。

基準音の周波数は時代や地域によって変わってきましたが、1939年のロンドン国際会議と1953年の国際標準化機構(ISO)で440Hzが世界基準になりました。

しかし、ウィーン交響楽団やベルリン交響楽団は446Hz前後、日本では442Hzがよく使われます。

また、チェンバロでは今から数世紀前の当時の基準音415Hzを使っています。

415Hzはもはや「♯ソ」に聞こえる音です。

ちなみに赤ちゃんの産声は、ピアノの音でいうと、440Hzに近い「真ん中のラ」の音だそうです。

実は440Hzはあまり心地よく感じられる周波数ではありません。

泣き声でしか訴えられない赤ちゃんにとっては、絶妙な音なのかもしれません。

どのようにしたら絶対音感は身に付くのか??

絶対音感が備わるのは2~5歳が多いと言われていて、時期を逃すと身に付けることはできません

この時期に良い指導者に付いて楽器を習い始め、真面目にしっかり音を聴きながら練習すれば、知らず知らずのうちにトレーニングをしていることになり、絶対音感が付くこともあります。

音感トレーニングをすることはさらに効果的です。

逆に言うと、この貴重な時期にいい加減な指導者に付き、ダラダラと不真面目な練習をしていても絶対音感は付きません。

ときどき小学校の入学と同時期にお子さんに楽器を習わせる親御さんがいらっしゃいますが、絶対音感を身に付けることを考えるとタイミングが遅く、もう少し早く来て頂いたらと思うことがあります。

絶対音感が身に付いても、継続的に楽器の練習を続けるなど音感トレーニングをしないと、能力は衰えていきます

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