エリーゼのために〜練習を始める前の注意点と参考の演奏動画
この曲はドイツのベートーヴェン(1770~1827)が作曲したバガテル(ちょっとした小品)で、ピアノ学習者の憧れの曲です。
楽譜を見ながら聞いて下さるとわかりやすいと思います。
今回の楽譜は全音版を使っています。
拍子は8分の3拍子。
これは8分音符を1拍に数えて、1小節に3拍ある曲という意味です。
出だしは3拍目から始まる不完全な小節となっていて、このような曲はアウフタクト(弱起)と呼ばれます。
メトロノームは8分音符を50にしています。
構成
この曲の全体の構成は、
A-B-A-C-A
となっています。
A、B、C、3つの部分に分けて練習しましょう。
以下、この構成を前提にした参考の演奏動画です。
独学のための参考演奏
メトロノームでテンポを決めていますので、左手の動画に合わせて右手を弾いたり、右手の動画に合わせて左手を弾いたりすると、とても良い練習になります。
ぜひご活用ください。
右手の演奏(A)
初めに右手を練習します。
8分の3拍子の3拍目から始まるアウフタクトなので、最初にメトロノーム音が2つ入ります。
ここは有名なフレーズですが、速く弾きすぎると後半が大変なので注意しましょう。
続いて左手です。
左手の演奏(A)
右手を入れるときのためにメトロノーム音は初めに6つ入ります。
この動画に合わせて右手を弾くときは、メトロノーム音が2つ鳴ってから右手を弾き始めて下さいね。
次は両手の演奏ですが、その前に!
左手の動画に合わせて右手を弾いたり、右手の動画に合わせて左手を弾いたりしてくださいね♪
両手の演奏(A)
楽譜を見ながら、どの音とどの音が重なっているかも確認してください。
8分の3拍子のアウフタクトなので、最初にメトロノーム音が2つ入ります。
続いて中間部(B)を練習します。
右手の演奏(B)
右手です。
メトロノーム音は初めに3つ入ります。
この動画に合わせて左手を弾くときも、メトロノーム音が3つ鳴ってから始めてくださいね。
左手の演奏(B)
左手です。
メトロノーム音は初めに3つ入ります。
この動画に合わせて右手を弾くときも、メトロノーム音が3つ鳴ってから始めてくださいね。
次は両手の演奏ですが、その前に!
Aパートと同様、左手の動画に合わせて右手を弾いたり、右手の動画に合わせて左手を弾いたりしてくださいね♪
両手の演奏(B)
楽譜を見ながら、どの音とどの音が重なっているかも確認してください。
メトロノーム音は初めに3つ入ります。
続いてCを練習します。
右手の演奏(C)
右手の練習です。
メトロノーム音は初めに3つ入ります。
左手の演奏(C)
左手です。
メトロノーム音は初めに3つ入ります。
両手の演奏(C)
いよいよラストです。
楽譜を見ながら、どの音とどの音が重なっているかも確認してください。
メトロノーム音は初めに3つ入ります。
慣れてきたら完成の動画を参考にして、表情を付けてください。
完成形
いよいよ表情を付けて仕上げましょう。
参考動画は少し速めに弾いています。
速く弾きすぎて崩れるよりも、ゆっくりでも綺麗に揃っている方が音楽的に素晴らしいと思います。
参考演奏を何回もリピートして練習してくださいね♪

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。