海のノクターン～グレンダ・オースティン

初中級～中級★★★
へ長調

左手がメロディーで、右手がアルペジオ（分散和音）の伴奏で波の動きをあらわしています。

コードが変わると気持ちも変わります。

海面への光の当たり方、風の強さで起こる波の動き、潮の匂いなどを連想して弾いてみましょう。

グレンダ・オースティン作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。

興味のある方は一度ご覧ください♪

楽譜はこちら。

クラッシー・ジャズ・ポケット – グレンダ・オースティン

構成

効率よく暗譜するためにも参考にしてください。

暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。

※記号は一応の目安～ほぼ4小節ずつ
あ｛A－B（5小節）｝
い｛C－D（5小節）｝
あ’｛A－B’｝
う｛E－F｝
え｛H（2小節）－I｝

弾き方

Placido e molto espressivo「穏やかに、そして非常に表情豊かに」

A…左手旋律で、ト音記号の譜表の中でへ音記号が混じっています。

ここは違う楽器のイメージで「ボ～ン」と柔らかく音を出しましょう。

偶数小節は減和音などを使った不思議な響きになっていて、気持ちが揺れ動きます。

ペダルの踏み方

B…変ニ長調、ホ長調、イ長調、変イ長調と1小節ずつ調性が変わります。

調になじむようにゆったりとした気持ちで弾いてください。

最後の小節は移行部です。allargando「だんだん強くゆっくり」

C、D…装飾記号はアルペジオです。アルペジオの弾き方　

a tempo「もとの速さに」

１，２小節目は小さなつむじ風を連想します。

3小節目、3拍目が一番大きくなるように強弱記号が付いていますが、弱くてもよいと思います。

B’…ほとんどBと同じですが、4小節目はへ長調へ戻ろうとしています。

E…前半はへ長調、後半は増和音を使ってさらにクライマックスに進みます。

F…左手は3回同じ旋律で攻めています。　ritardando「だんだん遅く」

G…最後までペダルは踏みっぱなしです。

portato「1つ1つの音を運ぶように、柔らかく区切って演奏する」

H…stringendo「だんだん速く」

8vaの弾き方　15maの弾き方

最後はすべての音がまとまるまで待ってから、ペダルをゆっくり外していきましょう。

動画のピアノ演奏は参考なので、作曲者の指示した速さで弾いています。

もう少しゆっくりでも大丈夫です。

本番の演奏に備えて

発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。

スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。

改善すべきポイントがきっと見つかります。

もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。

録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。

また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。

丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。

暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。

興味のある方はぜひお読みください。

皆様のピアノライフを心から応援しております。