序奏とロンド Op.151-4~ディアベリ
初中級~中級★★☆
ハ短調-ハ長調
重厚な序奏から始まり、一転して軽快なロンドになります。
ロンドとは「まわる」という意味で、同じ旋律が繰り返して現れる音楽です。
この曲では同じリズムが雰囲気を変えて目まぐるしく登場します。
古典派音楽の曲は一歩間違えば幼稚になってしまうので、一通り弾けてからのていねいな積み重ね練習が大切です。
ディアベリ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください。
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
繰り返しも入れています。
あ{A-B}
い{C-D-C-D}
う{E-F-E-F}
え{G-H-G-H}
お{I-J-I-J’}
か{K-L-M}
い’{C-D}
う’{E-F’(3小節)}
き{N-N’}
く{O(3小節)-P(5小節)}
弾き方
INTRODUCTION (イントロダクション=序奏)
Largo maestoso 「ゆっくり 荘重に」
A…大きな音を出すことだけに囚われると、和音がきれいに響きません。和音をつかんだらすぐに脱力しましょう。
B…強弱をはっきり付けて意外性を出します。
Rondo
Allegro ma non troppo「速く、しかし速すぎないように」
前半は8分音符中心に進みますが、後半は16分音符が登場します。
はじめを速く弾きすぎると後半のテンポが落ちてしまうので注意してください。
C…ハ長調になり、拍子も8分の6拍子に変わります。6拍目から始まるアウフタクトにも注意して、フレーズの始まりと終わりを区別して弾きましょう。
E…少し思慮深い旋律になっています。強弱をていねいにつけてください。
F…晴れやかに。
G、H…イ短調になり、少しもの哀しく演奏します。
I…気分を変えて弾むように軽やかに弾きましょう。
J、J’…またイ短調になりました。
K、L…左手のリズムはギャロップのように軽く弾きましょう。leggiero「軽く」。後半はしっかりと弾き対比させます。
M…時々現れる「sf」はその音を強調しますが、乱暴にならないように。
N、N’…ここの16分音符が弾ける速さで「C」の速度を決めます。
O…右手の装飾音は短前打音です。 短前打音の弾き方
P…堂々と締めくくりましょう。最後の音はフェルマータが付いているので十分に伸ばします。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
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皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。