メヌエット~パデレフスキ
初中級~中級★★★
ト長調
少し揺らぎのある3拍子です。
華やかで気品のあるこの曲は発表会で人気の定番曲です。
オクターブを外して弾くと魅力が半減するので、やはりオクターブが届く人に弾いてほしいです。
色々なタイプの装飾記号や装飾音が登場します。
記号をきちんと勉強する良い機会になるでしょう。
作曲者のパデレフスキ(1860~1941)は大ピアニストとして名声をあげましたが、政治家・外交官としても手腕を発揮し、ポーランドの初代首相になりました。
パデレフスキ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
あ{A-B-C-C’}
あ’{A’-B-C-C’’}
い{D-D’}
あ’’{A’’-B’-C-C’’’}
あ’’{A’’-B’-C-C’’’}
う{E-F-E’-F’}
え{G-G’-H-I}
あ’’’{A’’’-B-C-C’’}
い{D-D’}
あ’’{A’’-B’-C-C’’’}
CODA
お{A’’’’-J-K-K’(6小節)}
か{L}
繰り返しも入れています。
弾き方
A…両手共にnon legato(ノンレガート)で弾く指示があります。
装飾記号はターンです。 ターンの弾き方
B…装飾音は複前打音です。 複前打音の弾き方
左手の2拍目に向かってクレッシェンド(だんだん強く)がありますが、1の指が強くなりすぎないよう、注意しましょう。
C…装飾音は短前打音です。 短前打音の弾き方
和音がたくさんありますが、エレガントに弾きます。ペダルはあまり濁らないように踏んでいます。 ペダルの踏み方
A’…装飾記号はアルペジオです。 アルペジオの弾き方 ここでは右手和音と左手親指を合わせて弾いています。
D…高音メロディーは上行形、下のメロディーは下行形で共にP(弱く)からクレッシェンドして広がりを感じます。ワンフレーズ内はゴツゴツしないように。
D’…「D」のオクターブ形です。どんどん攻めましょう。
A’’…左手低音のアクセントを効かせます。
B’…速いパッセージは一旦弱くしてから。 rapidamente「速く」 3、4小節目は拍はあまり関係なく、自由で良いと思います。
E、F…con forza la melodia「旋律を強めに」。民族的な旋律を充分に歌い上げましょう。
E’、F’…右手の親指が4小節間タイになっています。その音を聴きながら他の音を弾きます。
G、G’…左手を歌わせます。装飾記号はトリルです。 トリルの弾き方 この場合、ミにフラットを付けてレ♭ミレ♭ミ~と弾きます。私は1-3、2-4のように、1本指をあけて弾いています。
I…トリルにナチュラルが付きました。レミレミ~と弾きます。rallentando「だんだん遅く、緩やかに」 3小節目左手のタイの音を良く聴きながら、だんだん弱くゆっくりしていきます。
A’’’…左手のタイの音を良く聴きながら、メロディーを小さな音で弾きます。
A’’’’…ここから速さが変わります。Vivo「活き活きと速く」。メロディーにトリルが付いていますが、なるべく拍の頭にメロディーの音が来るように弾きましょう。
K、K’…最後に向けてスピードアップしていきます。accel.「だんだん速く」
L…前半は走り抜けるように。3小節目の最高音だけ左手で弾きます。最後はフワッと終わります。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。