ソナチネ Op.36-6 第1楽章～クレメンティ

初中級～中級★★☆
ニ長調

この曲はクレメンティの代表作「6つのソナチネ」の第6番第1楽章で、はつらつとした明るい曲です。

6つのソナチネの中では一番難易度が高いとされていて、ソナチネアルバムでは第12番になっています。

クレメンティ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。

興味のある方は一度ご覧ください♪

楽譜はこちら。

ソナチネアルバム 1

構成

効率よく暗譜するためにも参考にしてください。

暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。

※記号は一応の目安～ほぼ４小節ずつ
くり返しは入れていません。

提示部
あ｛A－B－C（3小節）｝
い｛D－E－F（3小節）｝
う｛G－H（3小節）｝
え｛I－J（5小節）｝
展開部
お｛K－L（2小節）－M（3小節）｝
か｛N－O（5小節）｝
再現部
あ｛A－B－C（3小節）｝
い’｛D’－P（3小節）｝
う’｛G’－H’（3小節）｝
え’｛I’－J’（5小節）｝

弾き方

この曲は4分の4拍子の4拍目からはじまるアウフタクトです。

常にフレーズのはじめと終わりを意識して弾きましょう。

Allegro con sprito「速く、生き生きと」

A…dolce「やわらかく」　legato「なめらかに」

2小節目の装飾記号は短前打音です。短前打音の弾き方

B…fz「その音を強く」ですが、やわらかく歌う旋律の雰囲気をこわさないようにしましょう。

C…指づかいの通りに弾いて、大きくふくらませて行きましょう。ペダルの踏み方

D…どっしりと弾きます。右手はスラーの通りに。

E…2小節目はエコーのように小さくします。

F…後半は連呼がカッコいいです。左手は暗譜があやしくなる箇所なので、しっかり頭に入れましょう。

G…イ長調になりました。愛情のこもった第2主題です。

I…左手も歌わせましょう。

J…終わりに向かってオーケストラの演奏のようにしっかり弾きましょう。

K…左手の同音はシンプルだけど目立つので、気を抜かないようにしましょう。

L…急に大きく。

M…後半のクレッシェンドを効かせてください。

N…右手のスタッカートをできるだけ短く弾きましょう。ここも暗譜に注意。

O…クライマックスです。そのまま大きな音で進んでいくと思いきや、だんだん弱くゆっくりになって、半終止します。再現部に入る前の無音状態で緊張感を保ちます。

P…Fとは違った連呼のやり方で第2主題に入ります。

G’…再現部の第二主題はニ長調です。

動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。

多少違う速さでも大丈夫です。

本番の演奏に備えて

発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。

スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。

改善すべきポイントがきっと見つかります。

もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。

録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。

また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。

丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。

暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。

興味のある方はぜひお読みください。

皆様のピアノライフを心から応援しております。