春~W.F.バッハ
初中級★★☆
イ長調
耳に心地よい音楽です。
さわやかな風が気持ち良い「春」と、一転して嵐のように吹き荒れる「春」の対比が面白いです。
W.F.バッハはJ.S.バッハの長男で、J.S.バッハは彼のために「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」や「インヴェンション」「シンフォニア」などを作曲し、音楽の英才教育をほどこしました。
彼は音楽家としては大成しませんでしたが、天才的な音楽の才能を持っていたと言われ、注目され始めています。
W.F.バッハ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら↓↓
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ2小節ずつ
繰り返しも入れています。
三部形式
あ{A-B-A’-C}{A-B-A’-C)}
い{D-D’-A-E}{D-D’-A-E)}
う{F(4小節)-G(4小節)}
え{H-H’-I(4小節)}
う{F(4小節)-G(4小節)}
え{H-H’-I(4小節)}
あ{A-B-A-C)
い{D-D’-A-E)
弾き方
Allegro「速く」
この曲は4分の2拍子の2拍目裏拍から始まります。ほとんどのフレーズがこの形になっているので、心に留めておきましょう。
2段鍵盤のチェンバロ用に作られた曲なので、そのこともヒントにしましょう。
「あ」「い」はイ長調で、さわやかで穏やかな「春」の訪れを心待ちにしているイメージです。
A…右手はスラスラと平らな感じで、左手はハッキリと歌います。後で同じフレーズが弱い音で出てくるので、ここは比較的強めに弾く方がよいでしょう。(2段鍵盤の上鍵盤で演奏)
B…2小節目の1拍目から2拍目にかけて少し落ち着きますが、テンポは遅くならないように注意しましょう。
A’…Aの音量が変わります。 (2段鍵盤の下鍵盤で演奏)
C…装飾音は複前打音です。 拍の頭に装飾音の初めの音を合わせる弾き方です。 複前打音の弾き方
D…少し左右が合わせにくいところです。左手が遅れないように気を付けてください。
E…最後まで立派に弾きましょう。
「う」「え」はイ短調で少し暗く不安な感じです。激しさも加わります。
F…小さなつむじ風から急に突風が吹く感じです。右手と左手の反進行に緊張感がただよいます。装飾音は複前打音です。 拍の頭に装飾音の初めの音を合わせる弾き方です。 複前打音の弾き方
G…一旦静まり、比較的穏やかになります。
H、H’…ゴツゴツ音が荒れないように注意しましょう。
I…激しさがどんどん増していきます。スラーとそうでないところの弾き方を変えるとよいと思います。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。
録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。
また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。