ソナチネ Op.27-18～カバレフスキー

初中級★☆☆
イ短調

カバレフスキーは２曲のソナチネ（作品13）を作曲していますが、このソナチネはこどものための小品として作品27に入っています。

ソナチネといっても展開部らしきところがなく、はっきりしたソナタ形式ではありません。

特徴は付点音符や複付点音符のリズムです。

しっかり角を付けて流れてしまわないように気を付けましょう。

カバレフスキー作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。

興味のある方は一度ご覧ください♪

楽譜はこちら↓↓

こどものためのピアノ曲集 – カバレフスキー
先生が選んだピアノ名曲120選Ⅰ初級

構成

効率よく暗譜するためにも参考にしてください。

暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。

※記号は一応の目安～ほぼ２小節ずつ

あ｛Ａ－Ｂ－Ｃ－Ｄ｝
い｛Ａ’－Ｅ｝
う｛Ｆ－Ｇ－Ｈ－Ｉ｝
え｛Ｊ－Ｋ｝
あ’｛Ａ－Ｂ－Ｃ－Ｄ’｝
う’｛Ｆ’－Ｇ’（４小節）｝
お｛Ｌ－Ｍ（３小節）｝

弾き方

Allegretto やや速く

この曲はアウフタクトなので、小節の終わりの方からフレーズが始まります。

始まりの音符の長さは１６分音符であったり４分音符であったりとまちまちです。

「あ」は提示部第１主題です。

Ａ、Ｂ、Ｃ…付点音符、複付点音符のリズムに注意します。左手はしっかりとスタッカートできびきびと弾きましょう。

Ｄ…後半のスラーの指示のないところはノンレガートでも良いと思います。　ペダルの踏み方

「い」は第１主題から第２主題へつなぐ移行部です。

Ａ’…Ａよりも４度音程が上がり、強い意志が感じられます。

Ｅ…自然にゆるめて最後は歌い上げます。後半の左手和音は全音版では「ソ」に♭（フラット）が付いていますが、「♭ミ」のミスではないかと思います。他の版では「♭ミ」になっているものもあります。

「う」は提示部第２主題です。

Ｆ、Ｇ、Ｈ、Ｉ…subito「すぐに」音量は落としますが、リズムが狂わないように注意してください。スラーに忠実に演奏しましたが、他の弾き方でも良いと思います。

「え」は本来のソナタ形式では展開部にあたるところですが、第２主題から再現の第１主題へつなぐ移行部になっています。

Ｊ…複付点音符に注意しましょう。

「あ’」は再現部第１主題です。

Ｄ’…左手和音にはアルペジオが付いています。最高部の音に右手を合わせる弾き方で良いと思います。アルペジオの弾き方
この後、移行部無しで第２主題に入ります。

「う’」は再現部第２主題です。

Ｇ’…後半は穏やかになって行きます。

「お」は後奏です。

Ｌ…１小節目の左手でスタッカートでない最後の和音の長さに注意しましょう。

Ｍ…rit.（だんだんゆっくり）と指示している楽譜もあります。そのままのテンポの時は風に乗って消えていくようなイメージです。

動画のピアノ演奏は参考なので、作曲者の指示した速さで弾いています。

もう少しゆっくりでも大丈夫です。

本番の演奏に備えて

発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。

スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。

改善すべきポイントがきっと見つかります。

もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。

録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。

また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。

丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。

暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。

興味のある方はぜひお読みください。

皆様のピアノライフを心から応援しております。