ロンド・トッカータ Op.60-4~カバレフスキー
初中級★☆☆
イ短調
リズミカルで洗練されたイメージですが、一つ間違えば幼稚になってしまうので色々な工夫が大切です。
・オクターブが届く
・指の間が柔らかく開きやすい
などの条件も必要です。
ロンドは「回る」という意味があり、同じ主題が違うフレーズを挟んで度々現れます。
トッカータは動きの速い反復音形や同音連打が特徴ですが、この曲では左手の伴奏がその役目をしています。
カバレフスキー作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
繰り返しも入れています。
あ{A-B-A-C}
い{D-D’-E-F}
あ{A-B-A-C}
う{G-H-I-J}
あ{A-B-A-C’(6小節)}
弾き方
Allegro scherzando 速く、戯れるように。
A…アウフタクト(この曲では4分の2拍子の2拍目裏拍から始まる)なのでフレーズの始まりと終わりには注意が必要です。
左手のスタッカートは右手よりも控えめに弾きます。
右手の2,4小節目のテヌートはペダルも入れてたっぷり目に押さえます。 ペダルの踏み方
B…アクセントの次の音は軽く弾きます。少し不安そうな響きになっています。
4小節目のフレーズの終わりと始まりをしっかり区別させましょう。
C…Bのフレーズと似ていますが、Bよりも積極的な感じがします。
D、D’…piu f「今までよりも強く」
左手と右手のメロディは同じ旋律なので、しっかり合わせて弾きましょう。
伴奏の「ラ」の音もあまり弱々しくならないように。
E…次に続くFと一つのフレーズになる気持ちで演奏します。
F…テヌートが付いているのでしっかり目に弾きましょう。
最後はピシッと堂々と終わって、次のフレーズとの差を付けます。
G、H…marcato「はっきりした音で」
Hのペダルの付いている音に向かって進んで行きます。
I…規則正しいリズムで気持ちも整えます。
J…強弱は思い切って目立たせるくらい弾いてよいと思います。
C’…ロシア民謡っぽい終わり方です。テンポを緩めないように。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。