赤い月とこびとの踊り～平吉毅州

初中級★★★
イ短調

題名からも幻想的な情景が浮かびます。

ちなみに月が赤く見えるのは、月の高度や地球の湿度に寄るそうです。

地平線上で多く見られる夏の月、特に満月は赤く大きく見えることが多いそうです。

４分の３拍子ですが、わざと変拍子のように崩している感じもあります。

不気味さもありますが、優しい気持ちを失わないで弾きましょう。

平吉毅州作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。

興味のある方は一度ご覧ください♪

楽譜はこちら↓↓

南の風 – 平吉毅州

構成

効率よく暗譜するためにも参考にしてください。

暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。

※記号は一応の目安～ほぼ４小節ずつ
繰り返しも入れています。

前奏
あ｛Ａ－Ｂ（５小節）－Ａ’－Ｃ｝
い｛Ｄ－Ｄ’－Ｅ－Ｆ｝
う｛Ｄ－Ｄ’’－Ｇ（６小節）－Ｈ｝
あ｛Ａ－Ｂ（５小節）－Ａ’－Ｃ’｝
え｛Ｉ（７小節）Ａ’’－Ｊ｝

弾き方

Ａ…１小節目の３拍子は１拍目をあまり強拍にしないで、２小節目の頭に向かうように弾くと良いでしょう。２小節目の左手とレガートにしてスタッカートと対比させます。作曲者の指示はスタッカートを短くしすぎないように、とのことです。

Ｂ…前半はＡと同じ音型ですが、何かを追いかけるように迫ります。３小節目以降は２拍子のようになっています。

Ｃ…一応完結します。最後はアクセントでピシッと決めましょう。複縦線の上にある記号はヴィーデです。　ヴィーデの弾き方

Ｄ…dolceは優しくという意味です。今までと雰囲気を変えて柔らかい音で弾きましょう。
テヌートの付いた音のところ（右・左合わせて三和音）だけダンパーペダルを踏んでいます。　ペダルの踏み方

Ｄ’…Ｄより一段階進みました。更に上に向かいます。cresc.（だんだん強く）。ここから赤い月をバックにこびと達が大きく飛び跳ねている感じがします。月にこびと達の影が映っているようです。

Ｅ…Ｄと同じ音型ですがフレーズが短くなりました。切迫感があります。

Ｆ…緊張感が取れて穏やかに呼吸を整えます。dim.（だんだん弱く）

Ｄ’’…Ｄとほとんど同じ形ですが、次第に切迫していきます。poco a poco cresc. e accel.（少しずつ強く、そして急ぐように）

Ｇ…頂上に辿り着きました！速さも元に戻して二つの音をしっかり弾きます。左手はまだ上がろうとしていますが、右手は落ち着きを取り戻して左手をなだめます。

Ｈ…右手と左手はユニゾンになってシュルシュルと降りてきます。こびと達も暗闇に戻りました。　D.C. al Fineの弾き方

Ｃ’…Codaの最初の音が暗譜の鍵です。しっかり覚えましょう。

Ｉ…ここが一番の難所です。左手は半音階とそうでないところがあります。指使いをきっちり決めて練習して下さい。

Ａ’’…最初の音型ですが、だんだん強くして行きます。

Ｊ…最初の左手をしっかり弾きます。２拍ずつの動きになっています。最後は強くカッコよく。

動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。

もう少しゆっくりでも大丈夫です。

本番の演奏に備えて

発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。

スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。

改善すべきポイントがきっと見つかります。

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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。

丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。

暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。

興味のある方はぜひお読みください。

皆様のピアノライフを心から応援しております。