トッカティーナ Op.27-12~カバレフスキー
初中級★★☆
イ短調
『30の子供の小品』 Op.27に含まれています。
短いですが、クライマックスもありインパクトがある曲です。
何かに追われているような感じを出しましょう。
トッカティーナは小トッカータの意味です。
トッカータとは速くて技巧的な即興曲というような意味ですが、この曲はAllegrettoなので速くなりすぎないように注意しましょう。
基本的に右手の三和音の一番上の音が、左手のメロディーを追いかけていることが暗譜のポイントです。
カバレフスキー作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
あ{A-B-C}
い{A’-B’-D-E(6小節)-F}
う{A-G-H-I(3小節)}
弾き方
A…左手がメロディーで、2拍目の裏拍から始まります。「cantando」は「歌うように」という意味です。付点4分音符で力みすぎないように注意しましょう。右手の伴奏は左手よりも少し弱めに歯切れよく弾きます。主和音の第1展開形のまま、平行移動しています。
B、C…Bで緊張感が高まり、Cで緩和して行くように、8小節でワンフレーズです。
A’…アウフタクトの先行音がない形です。
B’…Bの3小節目の左手「ミ」が「♭ミ」になって、同様に右手の和音も変わりました。
D…このあたりがクライマックスですが、緊迫感はまだまだ続きます。
E…小節の繰り返しが3回続きます。音は下降しても緊張感は緩めません。
F…この4小節で音量を落としていきます。曲の出だしと同じメロディーに戻りますが、4小節目の2拍目からアウフタクトになっていることに注意。
G、H…終わりに近づいて音も弱くしますが、フニャフニャにならないように。
I…遅くしない方が良いと思います。イメージとしては嵐の後の静けさの感じです。
動画のピアノ演奏は参考なので、作曲者の指示した速さで弾いています。
多少違う速さでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。