【衝撃】演奏日決定!小学生ピアニスト天野薫さんの演奏プログラムが凄すぎる〜仙台国際音楽コンクール ピアノ部門
ついに発表されましたね!
第9回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門の演奏順が公開され、注目の小学生ピアニスト天野薫さんの演奏日時が明らかになりました!
今回は、天野薫さんの予選の演奏日時と、演奏プログラムの解説をお届けします。
演奏スケジュール
それではまず、天野薫さんの演奏スケジュールから お伝えしていきます。

予選は6月14日(土)〜6月16日(月)までおこなわれますが、天野さんは第3日目、6月16日(月)の14:35からです。
本日公開された演奏スケジュールを見ると、第1日目は12名、第2日目も12名、第3日目は8名ということで、出場辞退の方がまた増えたようです。
全体としては32名のコンテスタントが予選で演奏されるようですね。
そして天野さんは32名の中では、30番目。
かなり後ろの方です。
予選では30分以上35分以内のリサイタル形式のプログラムを演奏します。
天野さんの演奏プログラムは、
J.S.バッハ:パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828
モーツァルト:ソナタ 第10番ハ長調 K.330
ドビュッシー:12の練習曲 第6番「8本の指のための」
カプースチン:8つの演奏会用練習曲 Op.40-4「思い出」
バロック、古典派、印象派、そして現代と、時代を縦断する意欲的なプログラムです
難度の高い作品ばかりですが、年齢を踏まえた上で体格的なことも考えられた選曲ですね。
J.S.バッハ:パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828
この曲はバッハが40代前半頃の作品です。
当時はチェンバロで演奏されましたが、現在ではピアノで親しまれています。
組曲形式のこの作品は、7曲の様々な舞曲で構成されています。
格調高く装飾音で彩られた序曲に始まり、優雅なアルマンド、繊細なクーラント、しみじみとしたサラバンド、オペラを連想させるアリア、軽やかな二声と四声のメヌエット、そして最後は快活なジーグで締めくくられます。
明るいニ長調の響きと相まって、全体に華やかで開放的な印象を与えます。
洗練された表現が光り、各曲の性格の違いを楽しめるのが魅力です。
バロック音楽の豊かな多彩さを感じられるでしょう。
モーツァルト:ソナタ 第10番 ハ長調 K.330
この曲は明るく親しみやすい作品で、モーツァルトが27歳頃に、ウィーンで作曲されました。
ちょうど父親の反対を押し切り、コンスタンツェと結婚してすぐの頃です。
名高い「トルコ行進曲」を含むK.331やK.332のソナタとともに、3曲まとめて1784年に出版されました。
全3楽章からなりますが、各楽章の性格の違いが面白いです。
第1楽章は軽やかなAllegro Moderatoで、はずむような主題が特徴です。
続く第2楽章はヘ長調のAndante Cantabileで、穏やかで歌うような旋律が心に残ります。
終楽章のAllegrettoは再びハ長調に戻り、快活で生き生きとした音楽が展開して華やかに締めくくられます。
モーツァルトの他のソナタに比べて比較的素直な構成ですが、美しいメロディーと左右の手の掛け合いが魅力で、まるで小さなオペラのように感じられる場面もあります。
ドビュッシー:12の練習曲 第6番「8本の指のための」
ドビュッシーはフランスの作曲家です。
12曲からなるこの練習曲集は、ドビュッシー最後期の傑作とされます。
第一次世界大戦中の1915年、晩年のドビュッシーがショパンに捧げる形で作曲されました。
ショパンのエチュードのように、詩的で芸術性の高い音楽です。
第6番は、両手の親指を使わずに演奏する独特なエチュードです。
親指抜きで演奏することで生まれる音楽は、一度に奏でられる音が限られるため、シンプルで澄んだ響きが印象的です。
その分、一音一音のニュアンスや音色が際立ち、ドビュッシーならではの繊細な美しさが感じられます。
浮遊するような旋律線や独特の和声感が耳に残ります。
初めて聴く方は、音の数を抑えたことで生まれる静かな透明感と、指先の動きが生み出すきらめきを楽しんでみてください。
カプースチン:8つの演奏会用練習曲 Op.40-4「思い出」
カプースチンはウクライナ生まれのロシアの作曲家・ピアニストで、クラシックの形式とジャズの要素を融合させた独自の作風で知られています。
この曲集は、彼が演奏活動を退いたあとの47歳頃に作曲されました。
「思い出」では、ゆったりとしたテンポの中に、美しいジャズ風の和音と流れるようなパッセージが散りばめられており、しっとりとした雰囲気と華やかな技巧が共存しています。
曲は三部形式で書かれており、前半では右手がきらめく走句を奏で左手が穏やかな旋律を支えますが、中間部では左右の役割が入れ替わり、新たな表情を見せます。
再び冒頭の雰囲気に戻る終盤では、タイトル通り、郷愁を誘うようなメロディーが印象に残ります。
この曲でも目覚ましいテクニックと洒落たハーモニーが楽しめ、まるでジャズピアノの即興演奏を聴いているかのような魅力があります。
演奏を見る方法
コンクール会場は日立システムズホール仙台です。
チケットは、予選であれば1000円。
仙台国際音楽コンクールの公式サイトで販売されています。
お近くの方は、ぜひ足を運んでみられてはいかがでしょうか。
仙台国際の公式YouTubeチャンネルでは、ライブ配信がおこなわれます。
見逃した方のために、アーカイブ配信もおこなわれるようですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
天野薫さんの予選の演奏日時と、演奏プログラムの解説をお届けしました。
天野さんにとって、この仙台国際音楽コンクールは大きな挑戦となります。
まだ小学生ながら、これまでの数々のコンクールで培ってきた経験と実力からきっとすばらしい演奏を聴かせてくれるはず。
特に注目したいのはこれほど多彩で高度なプログラムに挑戦しようとするその勇気と音楽への情熱です。
バロックから現代まで幅広いレパートリーをどのように表現するのか、本当に楽しみですね!
史上最年少の挑戦者として世界が注目する天野薫さんをみんなで応援していきましょう!
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