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注目ピアニスト「中川優芽花」さんの素顔に迫る〜ショパンコンクール2025

2025.03.20

今回は、2025年に開催される二大国際ピアノコンクール「ショパン国際ピアノコンクール」と「エリザベート王妃国際音楽コンクール」にダブルエントリーしている期待の星、中川優芽花さんをご紹介します。

2021年のクララ・ハスキル国際ピアノコンクールで優勝するなど、国際コンクールで次々と実績を重ね、「日本人離れの音楽性」「深い打鍵」「凄まじい才能」と、世界中から絶賛される彼女の魅力に迫ります!

プロフィール

中川優芽花さんは、2001年にドイツのデュッセルドルフで生まれました。

日本人の両親を持ちながらもドイツで育った国際派ピアニストです。

4歳でピアノを始められましたが、とにかく先生の言うことをきかない生徒で、大人を困らせていたようです。

10歳でロベルト・シューマン音楽大学のジュニアコースに合格するなど、早くから才能を発揮していました。

受賞歴

中川さんは国際コンクールで輝かしい実績をお持ちです。

2014年:若いピアニストのためのフランツ・リスト国際コンクール 第2位
2018年:イェネー・タカーチ国際コンクール 優勝
2019年:ロベルト・シューマン国際コンクール 優勝
2021年:クララ・ハスキル国際ピアノコンクール 優勝 & 聴衆賞

特に、藤田真央さんや河村尚子さんが過去に優勝しているクララ・ハスキル国際ピアノコンクールでの優勝は、彼女のピアニストとしての実力を世界に知らしめる大きな転機となりました。

音楽教育の軌跡

中川さんは様々な場所で音楽を学ばれています。

デュッセルドルフでピアノ学習の開始し、10歳からロベルト・シューマン音楽大学ジュニアコースに所属されます。

その後、イギリスへ留学し、パーセル音楽院でウィリアム・フォン氏に師事。

現在は、ワイマールのフランツ・リスト音楽大学でグリゴリー・グルズマン教授に師事されています。

ウィリアム・フォン先生との出会いは中川さんにとって大きな転機だったそう。

大きな視点で楽曲を見る」という指導を受け、幅広いレパートリーをつくっていただき、コンクールにも積極的に挑戦するようになられたそうです。

グリゴリー・グルズマン教授のもとでは、身体の構造を生かす演奏法を学び、「意味のない音を出さない」という厳しい指導を受けながら、さらに音楽性を深められています。

人物像

中川さんは子どもの頃から好奇心旺盛で、「まずは行動して、失敗して、学ぶ」という姿勢を大切にしてこられました。

何事にも物おじせず挑戦する性格で、ドイツ語を覚える過程でも積極的に現地の友人に話しかけていたそうです。

15歳のときには一度、同世代の演奏を聴いて自信を失い、「ピアノをやめよう」と思ったこともあったそう。

しかし、中川さんの演奏を聴かれたピアニスト海老彰子さんから「今後も楽しみです」という励ましの言葉をきっかけに再び前向きになり、ピアノへの決意を新たにされたと過去のインタビューで話されています。

失敗しても、すべての経験は力になる!

すばらしい挑戦者です。

素顔

中川さんは気分転換に料理をされているようです。

あるときは、夜中にツイストドーナツを作ったというエピソードも!

また、友人とオンラインゲームをすることも彼女のリラックス方法の一つ。

音楽家の友人たちはそれぞれに活動時間が異なるため、交流できるのは夜中になることが多いそうです。

食べ物の好みについては、特に炭火で焼いた屋台のソーセージがお気に入りらしく、「ドイツを訪れる機会があれば、ぜひ食べてみてください」と彼女自身おすすめしています。

小さい頃はとても活発で、砂まみれになって遊んでいたそうです。

お母さんの話によると、洋服についた砂が原因で洗濯機が壊れてしまったこともあったのだとか!

走るのが大好きで、鬼ごっこで夢中になりすぎて壁に頭をぶつけ、たんこぶを作って帰宅したこともあったそうです。

現在は健康管理にも気を使っておられ、座っている時間が多いのでランニングをしたり、練習中はバナナやチョコレートで栄養補給するなど、工夫されています。

ドイツと日本を往復する生活の中で、特に気をつけているのは睡眠時間の確保だそうです。

世界が注目する音楽性

中川さんの演奏の特徴は、何といっても「深い打鍵」と「日本人離れした音楽性」です。

彼女は演奏について、「単に音を出すだけでなく、音色や音質を研究することが大切」と語ります。

音楽を立体的に感じることを大切にされており、そのためには、ポジティブな経験だけでなくネガティブな経験も必要と考えておられます。

また、作曲家への理解を深めるために、その生まれ育った土地を訪れ、文化や言語のアクセントを学ぶことも大切にしているそうです。

二大コンクールへのダブルエントリー

中川さんは2025年、ショパン国際ピアノコンクールとエリザベート王妃国際音楽コンクールという二大国際コンクールにダブルエントリーされています。

4月26日にワルシャワでショパン予備予選があり、その後、5月5日〜10日の間にブリュッセルでエリザベート第1次予選があります。

非常にタイトなスケジュールでの挑戦です。

体調管理と精神的なリフレッシュが重要になります。

音楽への姿勢

中川さんは過去のインタビューで、音楽について、「自分が楽しく演奏していないと、観客の心もつかめない」と話されておられます。

好きなことを全力で楽しむというのが彼女の演奏哲学。

また、音楽を深めるために様々な経験を積むことも重視されており、「旅行したり、いろいろな人とコミュニケーションをとったりすることも音楽には大事」と語っておられます。

現在の活動拠点

現在は、ドイツのワイマールを拠点に活動されています。

バッハ、リスト、ゲーテ、シラーなど、多くの偉人に縁のある歴史と文化の街での生活が、彼女の音楽にも良い影響を与えているようです。

日本でも次々とオーケストラと共演を重ね、行く先々で絶賛を浴びています。

終わりに

中川優芽花さん、アジアが誇る若きピアニスト。

クララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝という輝かしい実績に続き、2025年の二大国際コンクールでの活躍が楽しみです。

日本人離れした音楽性と深い打鍵で、世界の音楽ファンを魅了する彼女の演奏に、これから注目していきましょう!

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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