動画審査提出用の演奏動画の撮り方
コロナの影響で動画審査が増えました。
ショパンコンクールなど世界的なコンクールは元より動画審査があります。
ホールまでなかなか移動できにくい方にとっては非常に助かるので、今後益々動画審査は一般的になるでしょう。
PianeysではLINEレッスンを行っているので、生徒さんの動画を見る機会は大変多いです。
LINEレッスンの動画では指づかいも確認させていただくために、主に斜め上からの撮影が多いですが、コンクールやオーディションに提出する動画はまた違うので、ポイントを押さえておきましょう。
以下の項目について、一般的な点をお話させていただきますが、細かい規定は各コンクールの参加要項で必ずお確かめください。
・使用楽器
・撮影機器
・撮影場所
・撮影上の注意
・演奏上の注意
使用楽器
電子ピアノでもOKというコンクールもありますが、数は少ないです。
またあったとしても、アップライトピアノかグランドピアノで演奏することをおすすめします。
撮影機器
ビデオカメラを推奨します。
スマホやタブレットで撮影する場合は、外部マイクを使用しましょう。
いずれも三脚を利用するなどして、動かないように固定しておきましょう。
手持ちはおすすめできません。
音声ボリュームを自動的に調節する機能は、演奏の抑揚がなくなるのでOFFにしましょう。
また、撮影機器の容量や時間なども不足がないように確認しておきましょう。
撮影場所
自宅、ピアノの先生宅が一般的ですが、スタジオなどを借りて撮影される方も結構いらっしゃいます。
自宅や先生宅での撮影で注意するのは、背景などに個人情報が映り込まないようにすることです。
また、エアコンや空気清浄機の音には注意しましょう。
動画編集は一切禁止なので、あとでそれらを処理することもできません。
停止にしておくのがベストです。
金属や電化製品で「ジー」とか「キー」など、ハウリングが発生することもあります。
それらは部屋から出しておいた方がよいでしょう。
撮影上の注意
演奏者の右側の頭から足元まで入るように、と定められているのが一般的です。
鍵盤を弾く手元やペダルを踏む足元も重要です。
2曲以上弾く場合、カメラを止めることなくノーカットで演奏するようにという規定があるかもしれないので、きちんと確認しておきましょう。
そういう規定がある場合、1曲ずつ撮ってつなげることは編集したとみなされ、ルールで違反になってしまいます。
演奏上の注意
動画審査に不必要なものは注意事項に書かれているので、しっかりチェックしておきましょう。
例えば演奏前、演奏後のお辞儀は、時短のためにおそらくいらないと思います。
コンクールやオーディションでは、名前などは伏せて審査するのが一般的なので、演奏前に名乗ることも禁止されているでしょう。
いつ撮影されたものかということも非常に重要です。
服装はある程度きちんとしたものが印象がよいです。
室内では靴下をはきましょう。
いかなる編集も不可
映像、音声の加工は禁止です。
おそらく失格になります。
まとめ
動画撮影も予備知識と下準備が必要ですね。
撮影に至るまでのピアノ練習は大変だったと思います。
その努力が伝わるように動画を撮りましょう。
せっかくよい演奏ができたのにまた撮り直し、ということがないようにしっかり準備ておきましましょう。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。