間違えたときはどこから練習しますか?
ピアノの練習で間違えるのは当然のこと。
しかし、その後どこから練習するかで進度の差が出ます。
あなたならどこから弾きますか?
例)はじめから4小節目の2拍目でいつも間違えるとき
次の中で練習のスタートを選んでください。
1.曲のはじめから
2.1小節前の3小節目から
3.4小節目の1拍目から
正解は3番です。
曲のはじめに戻って練習した場合、また同じ場所で間違えたとき、1~3小節目ばかり弾いていることになります。
つまり、肝心の4小節目にたどり着けず、時間もロスするという訳です。
2番も同様で、結局3小節目の練習しかしていないことになります。
3番の練習をたくさんして、弾けるようになったら、2番→1番と進めましょう。
例)はじめから4小節目の1拍目でいつも間違えるとき
次の中で弾き直しスタートを選んでください。
1.曲のはじめから
2.1小節前の3小節目から
3.4小節目の1拍目から
正解は2番です。
1番は前と同じ理由でふさわしくありません。
3番はその音を覚えるという意味ではよいですが、前の音からのつながりが頭に入っていないというのがミスの原因なので、前の小節から弾くという2番が正解です。
実はこの間違いが一番多いです。
3小節目と言っても1拍目からではなくてもかまいません。
前の拍からや、フレーズのつながりなどを考慮して、なるべく近くから弾くのをおすすめします。
つながるようになれば、前回と同じく少し前から練習して慣れましょう。
このような練習では、どこからでも弾けるようにするということも重大なポイントになります。
時々、「ここから弾いてください」と言っても、途中からは弾けないという方がいらっしゃいます。
それはまだこの曲のイメージができていないからです。
弾きはじめるまでに時間がかかってもよいので、どの音からでも弾けることが大切です。
例)本番で間違えたとき
本番の演奏では弾き直しを避けるようにしましょう。
ミスをしても拍が合っていれば大事故にならず、間違いに気づかれないことも多いです。
止まったり、リズムが狂うことなく弾き続けるには、たくさんの練習が必要です。
しかし、はじめから通して何回も弾く練習だけでは不十分で、どこからでも弾けるようにする練習がいります。
そのためにも普段からピンポイントの練習を取り入れておきましょう。
まとめ
よく間違えるところを練習するときは、まずその近くからピンポイントでたくさん練習します。
弾けるようになれば、少し前からも練習し、だんだん増やしていきます。
どこからでも弾けるように訓練すれば、本番でのミスにも冷静に対応できますよ。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。