合唱のピアノ伴奏オーディション~合格してからの練習法
見事にオーディションに受かった方、または立候補、推薦で伴奏することになった方は、合唱祭や合唱コンクールに向けて貴重な第一歩を踏み出しました!
オーディションに合格した時点では、とりあえず曲が弾けたという段階です。
これからの練習法についてお話させていただきます。
今後も学校で弾けばOKという訳ではありません。
家での練習は必須で、これからが本当の勝負です!
もう一度オーディションまでにやってきたことを整理しておきます。
1.バラバラの楽譜をつなげておく。
2.指づかいを考える。(ピアノの先生に指づかいを教えてもらう)
3.弾けるところ、弾けないところの難易度を確認して、弾けないところから練習。
4.オーディションまでに弾けそうにないところは、少し音を抜いてテンポを重視する。
これから重要なのは3と4になってきます。
過去のブログもご覧ください。
また、それらに加えて次のような気を配る点がいくつかあります。
・テンポを安定させる
・左手が歌えるように
・ペダルを入れる
・各パートの流れをつかむ
・指揮者や歌を意識しながら弾く
・楽譜の裏に台紙を貼る
では、順に解説させていただきます。
弾けていないところを完璧にする
オーディションでは応急処置をしていた部分を、きちんと補強していきましょう。
手の小さな方は和音の音を抜くのは仕方がありませんが、重要な音を抜いてしまわないように注意してください。
テンポを安定させる
勝手に走ったり遅れたりしないように、メトロノームに合わせて練習しましょう。
指揮者がいない場合は、ピアノ伴奏のテンポが重要になってきます。
左手が歌えるように
左手のベース音が全体を支えています。
右手よりもむしろ左手が重要と言っても過言ではありません。
左手の練習をおろそかにせず、十分歌えるようにがんばりましょう。
ペダルを入れる
ペダルに頼ってしまう弾き方はおすすめできませんが、ベース音を響かせるなど、ペダルが必要な場所では踏みましょう。
各声部の流れをつかむ
どの声部も単旋律で弾けるようにしておきましょう。
歌の流れがよくわかり、伴奏とどのように掛け合っているのかがわかってきます。
練習中、各声部をピアノで弾くようお願いされることもあります。
指揮者や歌を意識しながら弾く
オーケストラなどを見てもわかる通り、合奏での奏者は指揮者の動きなどに注意を払いながら演奏します。
また、オーケストラは自分の演奏している音(例えばヴァイオリン)を聴きながら自分のグループの音(ヴァイオリン群)に馴染ませ、他の楽器(チェロやトランペットなど)との掛け合いやハモリを楽しみ演奏します。
それをまとめるのが指揮者の務めです。
これは合唱も同じです。
合唱は楽譜なしで歌うこともあるので、ずっと指揮者をみたまま歌うこともありますが、ピアノは指を見ないといけないので指揮者をずっと見る必要はありません。
指揮者に合わせるポイントがある場合、鍵盤や楽譜から目を離して演奏できるように普段から練習しておきましょう。
家でも指揮者のいる場所(例えば左前方)などを時々見ながら弾いてみるとスムーズです。
できれば、自分が歌うはずだった声部を歌いながら伴奏を弾くことをおすすめします。
楽譜の裏に台紙を貼る
楽譜がペラペラだと、折れ曲がってきたり、譜面台から楽譜が落ちたりすることがあります。
そういう事故防止のためにひと手間かけておくと安心です。
また見栄えもよいですね。
まとめ
伴奏者に選ばれてからが本番に向けての本当の練習がはじまります。
以下のことに気をつけて練習に励みましょう!
・バラバラの楽譜をつなげて、裏に台紙を貼る。
・弾けていないところを完璧にする
テンポを安定させる
左手を特に練習
ペダル
・歌の声部も弾けるように
・指揮者を見るポイントを決める
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。