ハノンが苦手で合格できない理由とは?(part 2.)
ピアノ初級の方がハノンが苦痛だと感じるのは、このようなことではないでしょうか?
1. 譜読みが難しそう
2. 指づかいが苦手
3. 速く弾くのが苦手
前回はハノンの譜読みの克服法をお話させていただきました。
今回は指づかいについてです。
指づかいが苦手
指づかいが認識できていない
ハノンに苦労する生徒さんは、指づかいが適当になっている場合がほとんどです。
当然のことながらなかなか合格できません。
ブログで今までにも何回もお伝えしていますが、指づかいの間違いは音間違いよりも直りにくいです。
ピアノを習い始めたときから、基本の指づかいは自然と覚えれるようになっていますが、途中で横着すると身につかなくなってしまいます。
指づかいのルールがいい加減なままハノンをはじめると、そのツケがドンとのしかかるのです。
右手と左手はそれぞれ内側に親指があるので、同じ音を弾く場合でも指の開き方が違うため、指づかいのルールも違います。
指づかいを徹底するには、前回のブログでご紹介した、分割練習法が効果的です。
譜読みが苦手な方について原因と克服方法
また、前半の4音「ドミファソ」を和音で弾き、そのまま1音ずつずらして弾くのもよいでしょう。
指づかいのルールを習得する
指づかいの大切さがわかっていないと、どんなに練習しても残念ながら初級どまりです。
音と音をつながないといけない箇所で音が切れても平気であるということは、その曲のすばらしさを理解していないと言っても過言ではありません。
・そのフレーズの一番高い音に5の指を持ってくる(右手)
・そのフレーズの一番低い音に5の指を持ってくる(左手)
・なるべく黒鍵は1の指を使わない
以上はスムーズに弾くためのピアノの知恵の一例です。
わざわざ習っていなくても、指づかい通りに弾いていれば自然に習得していくはずのルールです。
・音を切るべきところを利用して指を変える
・鍵盤を押さえながら指を変える
以上はフレーズ感を大切にするための一例です。
こちらも楽譜に指示があるので、フレーズ感を大切にしているのなら必要に迫られるはずであると思います。
〇〇だけを見て弾く
まず、指を見ずに楽譜だけを見て弾きましょう。
指の開き具合の感覚を身につけます。
鳴らした音が何の音であるかという音感も付いてきます。
次に楽譜を見ずに指だけを見て弾きましょう。
これはもちろん指づかいを覚えてからですが、はじめの小節、最後の小節、折り返しの2小節の計4小節を覚えれば全部を覚えたことになります。
指が音を連れて来てくれる感覚がつかめれば、音と指が一体になったと言えるでしょう。
今回は『2. 指づかいが苦手』な方について原因と克服方法をお話させていただきました。
次回は『3. 速く弾くのが苦手』な方についてお話させていただきます。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。