コンクールに向けてのレッスン いざ全国大会へ~バッハ・インヴェンション
LINEレッスンを同じ曲で15回受けられたAちゃんは、全国大会へ行くことが決定しました!
最後のレッスンの模様をお伝えいたします。
LINEレッスン15回目(2023/2月上旬)
いよいよ最後のレッスンとなりました。
当初の予想よりかなり速いテンポでの挑戦です。
装飾音もきれいに入っています。
このコンクールに向けて、指の形をがんばって調整されたのがよかったと思います。
しかしこれ以上速くなると、今まで細かく気を使っていた表現ができなくなるかもしれません。
本番では心拍数が上がり、思わぬ速さで弾き始めてしまうことがあるのでその点だけが心配です。
そして最終チェックを念入りにして、最後のレッスンは終了しました。
セカンド・オピニオンとしてのLINEレッスン
今回はJ.S.バッハ作曲のインヴェンションでチャレンジされましたが、実はJ.S.バッハのセカンド・オピニオンはとても難しいのです。
J.S.バッハの作品はピアノが発明される前の楽器(チェンバロなど)が使われていたため、原典版には強弱記号もなければスラーもほとんどありません。
つまり、指導者によって音を切る場所や、強弱の個性がはっきり出るのです。
Aちゃんは地元のピアノの先生のレッスンを一番大切にされていらっしゃるし、おそらくLINEレッスンを受けていることも内緒にされていると思うので、表現のアドバイスにはとても気を使いました。
Aちゃんが地元の先生と私の間で板挟みになると、LINEレッスンがかえって足手まといになってしまいます。
あらかじめ、写メで楽譜を送っていただいていたので、地元の先生の指導方法もよくわかって助かりました。
幸い、Aちゃんのピアノの先生とは大きな意見の違いがなかったので、長くレッスンさせていただくことができました。
Aちゃんとの絆
実は同じ曲のLINEレッスンはAちゃんの15回が最多記録です。
片手ずつの譜読みからはじまり、とうとう全国大会へ!
動画を送ってくださる際に練習の様子を報告してくださるお母さまの後方支援や、Aちゃん直々の質問の中にあたたかなご家庭の様子が垣間見られ、いつも楽しくレッスンをさせていただきました。
文字だけのお付き合いですが、信頼関係が築けているのがうれしいです。
Aちゃんは毎回素晴らしく成長されているので、1000文字も注意するところが見つかるだろうか?と内心思いながら聴かせていただいているわけですが、結果的には1000文字以上のお返事になります。
私もAちゃんと共に成長できているということを実感しています。
全国大会は東京で開催されます。
地方都市に住んでいるAちゃんにとっては、まさしく一大イベントです。
私も当日は一生懸命パワーを送ります!
Aちゃんの今までのレッスンはこちらです。
コンクールに向けてのレッスン 1回目から6回目まで~バッハ・インヴェンション
コンクールに向けてのレッスン 7回目から11回目まで~バッハ・インヴェンション

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。