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ピアノ曲の作品番号まとめ~BWV,Anh,Hob,KV,WoO他

2022.08.24

作品番号は、作曲された年が若い順に付けられているものと、ジャンルごとに分類して付けられているものがあります。

「Op.」が一般的ですが、作曲家によっては特別な作品番号があるので、特によく目にするものをまとめてみました。

Op.

Opusオーパス

もっともよく使われる作品番号です。

日本語では「作品」と訳されます。

主に作曲された年が若い順から付けられています。

BWV(1~1120)

Bach-Werke-Verzeichnis(「バッハ作品集」の略)

J.S.バッハ (ヨハン・ゼバスチャン・バッハ)の作品で使用。

ジャンルごとに分けられており、ピアノ曲として私たちが弾いている曲はBWV 772 ~ 994 です。

オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコードなど)としてまとめられています。

BWV Anh.BWV アンハング)は、バッハの作品であるかどうか確認できていないものに使用。(1~250)

ドイツの学者シュミーダーが編集したので、シュミーダー番号とも言われます。

L.(1~500、補巻S1~S45)

Longo(ロンゴ番号)

ドメニコ・スカルラッティのソナタで使用。

イタリアの学者ロンゴが編集。

K.またはKk(1~555)

Kirkpatrick(カークパトリック番号)

ドメニコ・スカルラッティのソナタで使用。

アメリカの学者カークパトリックがロンゴ版を年代順に編集し、訂正などを行いました。

現在はロンゴ番号よりも多く使われています。

Hob.(I~XXXII)

Hoboken-Verzeichnis(ホーボーケン

ハイドンの作品で使用。

ジャンルごとにローマ数字で分かれており、XVI(1-52)はピアノソナタ、XVII(1-12)はピアノ小品 となっています。

オランダの学者、ホーボーケンが編集。

KまたはKV(1~626)

Köchelverzeichnis(ケッヘルまたはケッヒェル番号)

モーツァルトの作品で使用。

年代順に付けられています。

オーストリアの学者、ケッヘル(ケッヒェル)が編集。

WoO

Werke ohne Opuszahl (ドイツ語で作品番号なしという意味)

ベートーヴェンの作品は「Op.」が使用されますが、作曲された年代がわからないものや、ベートーヴェンの作品であるかどうか確認できていないものにWoOが使用されます。

ドイツ人作曲家の作品でも使用されることもあります。

G.キンスキー、H.ハルムによって編集。

D(1~998)

Deutsch(ドイチュ

シューベルトの作品で使用。

D Anh.ドイチュ アンハング)は、シューベルトの作品であるかどうか確認できていないものに使用。(1~250)

オーストリアの学者、ドイチュが編集。

Op.posth.

Opus posthumous (オーパス ポスチュマス

死後に出版された作品で、日本語では遺作と言われています。

ショパンで多く見受けられます。

まとめ

クラシック曲の特別な作品番号についてまとめました。

これらは後世の学者たちによって編集されました。

作曲された年代や、本人自身の作曲であるか不確かなものには、Anh.やWoOが使われることがあります。

 
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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