亀井聖矢さんの予選ラウンド&クォーターファイナルラウンドの演奏~2022年 ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール
2009年に辻井伸行さんが優勝されたことで、一躍日本で有名になったコンクール。
第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの予選は6月2日(日本時間では6月3日)に始まりました。
ショパン国際ピアノコンクールは、文字通りすべてショパンの課題曲からの選曲ですが、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールは自分の得意な作曲家・作品から選曲できます。
セミファイナリストに選ばれた亀井聖矢さんのプログラムに注目しました。
亀井聖矢(かめいまさや)さんプロフィール
2001年生まれの20歳です。
飛び級で桐朋学園大学に入学され、現在在学中です。
2019年に日本で最も権威あるコンクール、日本音楽コンクールピアノ部門 第1位を獲得しておられます。
ちなみに2012年は反田恭平さんが務川慧悟さんとともに第1位でした。
同じく2019年にピティナ・ピアノコンペティション特級のグランプリを獲得されています。
角野隼斗さんは前年の2018年の特級のグランプリでした。
実力はもちろんのこと、甘いマスクも素敵な、大注目のピアニストです。
ちなみに7月には角野隼斗×亀井聖矢 2台ピアノコンサート ツアー2022もはじまりますよ!
亀井聖矢さん~予選ラウンドのプログラムと演奏
予選は30名が出場し、1人40分間のリサイタルを行います。
クォーターファイナルには18名が進みます。
ファンファーレ・トッカータ~スティーブン・ハフ
ハフはイギリス出身、オーストラリア在住の作曲家です。
このコンクールのために書き下ろされた課題曲で、全員が演奏します。
エチュードOp.10 No.2 ~ショパン
右手の中指・薬指・小指で半音階を弾く難曲です。
ソナタ No.1~ベルク
ベルクはオーストリア出身の作曲家で、シェーンベルクに師事していました。
外観を重視するフランス印象派音楽に対して、内面重視の表現主義音楽をシェーンベルクと共に作り上げました。
この曲は単一楽章のソナタで、主題のモチーフが前衛的に展開していきます。
ノルマの回想~リスト
リストのジャンルの一つである、オペラのパラフレーズです。
ベッリーニのオペラ「ノルマ」の主題が元になっています。
リストの作品中、最も難易度が高いピアノ曲と言われています。
【亀井聖矢さん~予選ラウンドの演奏】
亀井聖矢さん~クォーターファイナルラウンドのプログラムと演奏
クォーターファイナルには18名が出場し、1人40分間のリサイタルを行います。
セミファイナルには12名が進みます。
半音階的幻想曲とフーガ~J.S.バッハ
ベートーヴェンが深く研究したということからもわかるとおり、緻密な計算による展開と構成を持つ作品です。
バッハの鍵盤音楽の作品中もっとも人気があり、演奏会で取り上げられることが多いです。
超絶技巧練習曲 第4番 「マゼッパ」~リスト
フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの叙事詩「マゼッパ」に感銘を受けて作曲されました。
ソナタ 第2番 Op.36~ラフマニノフ
尊敬するチャイコフスキーが滞在していたローマの部屋で書き上げたそうです。
3楽章からなりますが、切れ目なく演奏されます。
第1楽章の主題が他の楽章にも登場し、曲全体に統一感があります。
【亀井聖矢さん~クォーターファイナルラウンドの演奏】
セミファイナルでの亀井聖矢さんの出演は6月8日(日本時間は6月9日)です♪
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。