小林愛実さん 3次予選の演奏♪第18回ショパン国際ピアノコンクール
いよいよ小林愛実さんの3次予選です。
演奏順は韓国のSu Yeon Kimの後なので、女王対決と評判になっています。
前回の第17回ショパン国際ピアノコンクールではソナタ第2番作品35を弾かれましたが、今回は24の前奏曲ということでとても楽しみです。
ちなみに、今大会で24の前奏曲を演奏するのは23人中3名の方のみでした。
小林愛実さんのプログラム
10月15日(土曜日)朝の部 19:20
Mazurka in C minor Op. 30 no 1
マズルカ 作品30-1(ハ短調)
Mazurka in B minor Op. 30 no 2
マズルカ 作品30-2(ロ短調)
Mazurka in D flat major Op. 30 no 3
マズルカ 作品30-3(変ニ長調)
Mazurka in C sharp minor Op. 30 no 4
マズルカ 作品30-4(嬰ハ短調)
前奏曲 全24曲
Op. 28-1(ハ長調)
Op. 28-2(イ短調)
Op. 28-3(ト長調)
Op. 28-4(ホ短調)ショパンの葬儀で演奏されたといわれている
Op. 28-5(ニ長調)
Op. 28-6(ロ短調)ショパンの葬儀で演奏されたといわれている
Op. 28-7(イ長調)日本の製薬会社のCMにつかわれていた
Op. 28-8(嬰ヘ短調)
Op. 28-9(ホ長調)
Op. 28-10(嬰ハ短調)
Op. 28-11(ロ長調)
Op. 28-12(嬰ト短調)
Op. 28-13(嬰ヘ長調)
Op. 28-14(変ホ短調)
Op. 28-15(変ニ長調)雨だれの前奏曲
Op. 28-16(変ロ短調)24の前奏曲の中の最難曲との声が高い
Op. 28-17(変イ長調)
Op. 28-18(ヘ短調)
Op. 28-19(変ホ長調)
Op. 28-20(ハ短調)
Op. 28-21(変ロ長調)
Op. 28-22(ト短調)
Op. 28-23(ヘ長調)
Op. 28-24(ニ短調)
小林愛実さんの3次予選の演奏
小林愛実さんの演奏前の舞台裏の様子もご覧になれます。
薄いダウンジャケットを羽織って、いつものようにカイロで手を温めておられます。
目を閉じてイメトレをしたあと、深呼吸。
珍しくというか、ちょっと微笑んで階段を駆け上がって行かれました。
作品30のマズルカは、4つのマズルカがまるで4楽章のソナタのようなスケールの作品です。
どの曲も感情豊かに見事に歌い上げ、いよいよ24のプレリュードです。
24曲ほぼノンストップなので、それぞれの曲の切り替えが難しいと思いますが、1曲1曲ていねいに弾かれていきます。
特にラストの曲は素晴らしく、始まってから鳥肌が立ちっぱなしです。
上行形の速いパッセージの最後の音は親指でしたが、その力強さにビックリ!
最後の3つの「D(レ)」音は、くさびを打ち込むように会場中に響き渡りました。
会場は拍手喝采!
小林さんが控室に入ってしばらくしても、拍手は一向に鳴り止むことはありませんでした。
小林愛実さん3次予選の演奏後インタビュー
3次予選でやっと楽しく演奏するという目標を達成できたと笑顔で語っておられます。
毎回「おなかがすいた」と言われますが、カロリーの消費量はすごいでしょうね。
演奏後、控室のドアを開けられないくらい消耗しきっておられたのが印象的でした。
お疲れさまでした!
24の前奏曲について
ショパンの24の前奏曲は、尊敬するJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」に大きな影響を受けて作曲されたと言われています。
平均律における24の全ての調性を用いて書かれているのが特徴です。
単独演奏も素敵ですが、やはり24曲通して 一つの作品として聴くと、壮大なドラマのようで素晴らしいです。
ちなみに、今大会で24の前奏曲を演奏するのは23人中3名の方です。
小林愛実さんのすぐ後に弾かれるMateusz Krzyżowski(ポーランド)も24の前奏曲を選曲しているので、聴き比べてみるのもよいですね。
小林愛実さんは『24の前奏曲』を今年CDリリースしたばかりです。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。