牛田智大さん1次予選の演奏♪第18回ショパン国際ピアノコンクール
浜松国際ピアノコンクールで第2位の成績を修め、ショパン国際ピアノコンクールの予備予選を免除された牛田智大さん。
1次予選は10月4日(月曜日)翌日深夜 00:30からということで、なんとかリアルタイムでご覧になった方も多かったのではないでしょうか。
いよいよその演奏が披露されました!
牛田さんの曲解説もぜひお読みください。
牛田智大さんのプログラム
▶Nocturne in D flat major Op. 27 no 2
ノクターン 変ニ長調 作品27 No.2
▶Etude in A flat major Op. 10 no 10
エチュード 変イ長調 作品10 No.10
単音と6度の重音が交互に現れる難曲
▶Etude in C minor Op. 10 no 12
エチュード ハ短調 作品10 No.12
革命のエチュード
▶Fantasy in F minor Op. 49
作品49 幻想曲
牛田智大さんの1次予選の演奏
牛田智大さんの演奏前の舞台裏の様子が00:43:23辺りからご覧になれます。
にこやかに手を振られ舞台に進まれ、舞台でも自然な笑顔を見せておられました。
祈るように長いお辞儀をされたあと、演奏が始まりました。
牛田さんの演奏は00:45:39辺りから始まります。
自分のイメージを固め、考え抜かれた音の演奏はますます深みを増していました。
特に幻想曲は素晴らしいです!
下記の牛田さんご本人の解説をぜひお読みください。
ピアノはヤマハです。
牛田さんが語った『幻想曲』の解説(牛田さんTwitterより)
フランスの作曲家ベルリオーズの代表作のひとつに、パリ七月革命の10周年記念式典のために作曲された「葬送と勝利の大交響曲」があります。
「葬送」「祈り」「祝祭」の3章からなる壮大な作品で、犠牲を伴いながらも自由を勝ち取ったフランス国民を讃え、犠牲者を弔う意味を込めて作曲されました。
今日演奏するショパンの幻想曲は、ショパンがベルリオーズの構想を祖国ポーランドに置き換えて描いたものです(この作品には随所にベルリオーズのオーケストレーションからの影響を見つけることができます)。
ご存知のとおり、ワルシャワ蜂起はロシア軍に圧倒され失敗に終わりました。
ですからこの「幻想曲」にも、「葬送」「祈り」の後に続くべき「祝祭」の音楽はほぼありません。
蜂起に失敗し国家消滅の危機にあるワルシャワ、自身が暮らす革命を成功させたパリ・・・
その現実を見なければならないときの空虚で絶望的な感情が「幻想」というタイトルに繋がったのではないかと考えます。
今日の本番では、暖かく穏やかなワルシャワが徐々に悲しみに染まり、多くの犠牲と深い絶望を経て再び希望を見出すまでの変遷を描きます。お楽しみいただけますように。
牛田智大さんの1次予選演奏後インタビュー動画
曲の思いを伝えたいという姿勢が、いつも素晴らしいと思います。
もっともっと聴きたい!
牛田智大さんのコンクール開始前インタビュー動画
ポーランドに来てからずっと英語のインタビューが苦痛になっておられたとか。
普通に日本語で話して字幕をつけてもらったほうがよかったのでは?と後から思われたそうですが、牛田さんの英語がステキで嬉しいです!
やはり何事にも努力されているのだとわかり、ますます尊敬いたします。
合格発表は10/8(金)です。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。