反田恭平さん、『題名のない音楽会』で前代未聞・オーケストラ設立を語る
ショパン国際ピアノコンクールを2021年10月に控え、ますます注目が集まる反田恭平さん。
今や日本で最も勢いのあるピアニストの一人であることは間違いありません。
そして『のだめカンタービレ』の千秋先輩のような弾き振りのできる指揮者としても、活動を広げておられます。
しかし、反田さんの目標はもっともっと先にあったということが、今回の放送を通じてわかりました。
ピアニストとしての実力と話題性を兼ね備えた反田さんだからこそできることだと思います。
Japan National Orchestra (ジャパン・ナショナル・オーケストラ)株式会社
反田恭平さんが代表の会社「NEXUS」と、工作機械大手のDMG森精機が関わる「森記念製造技術研究財団」との共同で出資で作られたオーケストラです。
2021年に結成されました。
一般的には、オーケストラは公益財団法人だそうで、株式会社というのは世界を見渡しても例がないということです。
反田恭平さんが代表取締役社長を務められていて、社員は20代を中心としたソリスト達です。
楽団員が音楽活動に専念できるように、宿舎と24時間練習できる環境も本社(奈良市)に整えられているとか!
「NEXUS」では音楽家が音楽家として生活できる基盤を作るという目的がありましたが、さらにまた前進されたということです。
オーケストラメンバーは全員ソリストで平均年齢26歳
もちろん現在各オーケストラに在籍されている楽団員の方は、実績・技術的にも素晴らしいと思いますが、今回の新オーケストラ結成にあたっての特筆すべきは、楽団員の若さです。
楽団員が若く同世代であることは、お互いに刺激し合い共に成長していけます。
また、意見も積極的に出し合い、新しいことに挑戦できるでしょう。
しかも全員がソリストで、ソロリサイタルでもお客を集められる実力者揃い。
オーケストラの首席奏者を務められている方も多くいらっしゃいました。
もちろん、国内外のコンクールで優秀な成績を修めておられる方々です。
番組内の演奏もソリストとしての技量が試される曲が多く、とても楽しめました。
Japan National Orchestra の収入源
オーケストラの定期公演の他に、楽団員がソリストということで、個々のリサイタルや全国ツァーが実施されます。
また、音源制作・配信も積極的に行われ、家にいながら上質の音楽を視聴できるようです。
そして以前こちらのブログでも取り上げた会員制音楽サロン「Solistiade(ソリスティアーデ)」では、クラシック音楽のレッスンや楽曲解説はもちろんのこと、視聴者も体験できて楽しめる企画も進行中です。
これらの利益が次の目標に投資されるという訳です。
音楽院設立
反田恭平さんの更なる目標もまた、とてつもなく大きなものでした。
それは世界に通用する音楽院の設立です。
ショパン国際コンクールでもご存じの通り、昨今の日本人の活躍は目覚ましいです。
しかし、残念ながらその中の多くは、国外で研鑽を積まれた方々なのです。
現に反田恭平さんもモスクワに留学したのち、現在はショパン大学に在籍中です。
日本に音楽で留学してくるような、魅力的で素晴らしい教授陣のいる音楽院を作りたいというのが、反田恭平さんの次なる目標でした。
若いメンバーでオーケストラを設立した理由の一つが、この方達が切磋琢磨しながら齢を重ねていき、指導者としても立派に成長されることを願ってのことなのです。
まとめ
株式会社としてのオーケストラ設立は、まずは反田恭平さんが広告塔となり、夢の実現に向かっていかれます。
それは世界に通用する音楽院の設立です。
音楽家の方々をまとめる手腕も、反田恭平さんに実力と魅力と人望があるからだと思います。
とにかく次は反田恭平さんのショパン国際ピアノコンクールでの大活躍をお祈りしています!
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。