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PTNA(ピティナ・全日本ピアノ指導者協会)とJPTA(日本ピアノ教育連盟)の違いについて

2021.08.02

日本では様々なピアノ指導者の団体がありますが、PTNAJPTAが2大柱ではないでしょうか。

どちらもコンピティションやオーディションを開催していて、アルファベットにするとますます似ていて、混同してしまいます。

いったいどのような団体なのか、違いを整理してみようと思います。

PTNA(通称・ピティナ)

▶団体名
一般社団法人全日本ピアノ指導者協会
The Piano Teachers’ National Association of Japan

▶設立
1966年東京音楽研究会として発足、1968年全日本ピアノ指導者協会と改称

JPTA(通称・教育連盟)

▶団体名
公益財団法人日本ピアノ教育連盟
Japan Piano Teachers Association

▶設立
1984年

一般社団法人公益財団法人の違いは何でしょう?

公益財団法人は、都道府県または内閣府に公益認定申請をおこない、認定を受けた一般社団法人です。

税制優遇を受けられるメリットがありますが、監督官庁の監督を受けることになります。

一般社団法人と比較しても、より厳格な法人運営が求められています。

では、PTNAとJPTAの会員について比べてみましょう。

PTNAの会員について

▶会員数
約17000人(2021年7月現在)

▶会員(資格)・入会金/年会費

指導会員(ピアノや鍵盤楽器の指導者)・3000円/7500円

正会員(指導会員の中で音楽教育に特に功績があった人)・10000円/15000円

演奏会員(演奏活動をしている人)・3000円/7500円

家族会員(ピアノを学習している子供の保護者)・3000円/6000円

学生会員(音大進学を目指す中学生以上の学生)・3000円/6000円

グランミューズ会員(音楽愛好者)・1000円/4800円

支持会員(活動の支持者)・3000円/6000円

調律会員(ピアノ調律師)・3000円/7500円

研究会員(音楽関連の研究者、評論家、ジャーナリストなど)・3000円/7500円

作曲会員(作曲家)・3000円/7500円

JPTAの会員について

▶会員数
約2100人(2021年1月現在)

▶会員 (資格)・入会金/年会費

特別会員(外国の音楽大学指導者)不明

一般会員(演奏家、ピアノ指導者)・10000円/13000円

準会員(年齢制限あり)・0円/9000円

賛助会員(大学、出版社、楽器製作会社などの団体)不明

次にPTNAとJPTAの事業内容を見てみましょう。

PTNAの事業内容について

▶事業
コンペティション
未就学児~大人までの幅広い部門を展開する国内最大規模のピアノコンクール

毎年のべ45000組以上が参加。

最難関のソロ部門「特級」は国際コンクールの登竜門とも言われている。

ステップ
年齢、経験、楽器を問わず参加できる本番のステージ

全国で年間600地区開催されている。

プロの音楽家「アドバイザー」から、本番の演奏に対し直筆のアドバイスをもらうことができる。

「継続表彰」もあり、継続の力を応援している。

セミナー
優れた指導力・演奏力を持つ講師陣から学ぶ、ピアノ指導者の研鑽の場

様々なテーマの講師を各地に派遣して、年間約600~700地区開催している。

定額制でいつでも・どこでも講座を見られるeラーニングも取り入れている。

指導者ライセンス
指導実技・演奏実技・筆記試験・小論文の試験を行うピティナ独自の検定制度

合格した各級の有効期限は3年間。

コンサート
学校・公共ホール・サロン・楽器店…etc、様々な場所で音楽との出逢いの場を作っている。

コンペティション入賞者のプロモーションコンサート、ステップと同日に開催される無料のトークコンサート、音源収録の場を公開する公開録音コンサートなど、バラエティ豊かなコンサートを企画

提携コンクール
他団体が主催する約40のコンクールと提携。

コンペティションやステップでももらえる「ステージポイント」を取得できる。

ピアノ教室紹介
全国約8000名のピティナ指導会員と生徒を結ぶ無料のマッチングサービス

ピアノ曲事典
ネット最大級のピアノ・鍵盤音楽データベース

JPTAの事業内容について

ピアノ・オーディション
生徒・教師・聴衆が一体となって学びあう開かれたピアノ教育の場

順位をつけることを目的としていない。

審査員による直筆の審査講評を参加者全員に渡す。

全国研究大会
日本学術会議の広報協力学術団体として、毎年決まったテーマでセミナーや研究発表会を開催。

第1回「バッハ」、第11回「フランスのピアノ音楽」、第22回「没後150年シューマン~思索する音楽」他

オーディションの課題曲もこのテーマに沿っている

安川加壽子記念コンクール
初代会長・故安川加壽子先生の功績をたたえ、ピアノ音楽のさらなる発展のために開催しているハイレベルなコンクール

公開レッスン・公開講座
国内外の著名な演奏家や指導者を講師として招いている。

まとめ

PTNA、JPTAともに全国のピアノ指導者の交流、研鑽を通して、生徒の演奏・教育のレベル・アップを図る団体です。

PTNAの会員数が圧倒的に多いですが、指導者以外の会員も多く含まれているためです。

ピアノ指導者と生徒の連携がしっかり取れていると思います。

JPTAは音楽大学、音楽高校の指導者が多く在籍しておられるため、ピアノ教室への生徒紹介などはありません。

私はJPTAに所属しているのですが、そうそうたる先生がずらっと名前を連ねられて少し敷居が高い感もあります。

しかしとてもよい勉強をさせていただいております。

いずれにしても、 PTNA、JPTAに所属しているピアノの先生は勉強熱心な方が多いと思います。

コンピティション、オーディションについてはピアノコンクール早わかりまとめご覧ください。

 
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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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