忘れ物が多い~ちょっと困ったピアノの生徒さん
町の楽器店の音楽教室に勤務していた頃、兄弟をの生徒さんを教えていました。
ご両親共にお仕事をされていることもあり、何から何まで「自分たちでやりなさい」という教育方針のご家庭です。
もちろんピアノ教室のレッスンも付き添ったことがなく、ピアノの練習もピアノ教室へ来る準備も自分たちでしているようです。
ご両親はピアノを習ったことがないそうで、声掛けも含めて全く家での練習にはタッチされておられません。
結局ピアノ教室での練習が全てという事態になっています。
当然進度は遅いです。
しかし困るのはそれだけではなく、楽譜などの忘れ物が非常に多いということです。
初めの頃はピアノ教室にある楽譜でレッスンしていましたが、あまりにも忘れるので貸さないことにしました。
そのときは別の楽譜を使って初見で弾いてもらうレッスンなどに切り替えました。
筆箱も同様で、鉛筆と消しゴムをカバンにほうりこんでくるだけです。
カバンをひっくり返してもないということが何度もありました。
ピアノのレッスンバッグが見当たらないと言って手ぶらで来ることもありました。
やはり1週間、ピアノを弾いていないというのがバレバレです。
本人たちの意識が低いので、いくら注意しても改善しません。
ピアノのレッスンバッグは結局3週間見つからず、もう一揃い楽譜を買い直されました。
もしかしたらピアノが嫌で隠したのかも??とよぎりましたが、それならそれで幼いのに恐るべしです。
何でも自分でやらせるという教育方針はある意味立派だと思いますが、一歩間違えば無関心になってしまうので怖いと思いました。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。