牛田智大さん、浜松国際ピアノコンクール挑戦の理由とは?
認知度も高く、既にプロのピアニストとして活躍している牛田智大さん。
なぜ彼がコンクールを受ける決意をしたのでしょうか?
それには偉大なる先生、故中村紘子氏が深くかかわっていました。
今回浜松国際ピアノコンクールを受ける理由が、2018年11月7日付けの中日新聞にありましたので、かいつまんでお伝えしたいと思います。
中村紘子先生は第3回~第7回の浜松国際ピアノコンクールの審査委員長を務めておられました。
当時まだ小学生だった牛田さんは、若手ピアニストを短期レッスンする「浜松国際ピアノアカデミー」に参加していました。
そこで中村紘子先生に「あなたには才能はあるけれど実力はありません」「タレントじゃなく、一流のピアニストになりなさい」など、演奏技術だけではなく、ピアニストとしての心構えをたたき込まれたそうです。
中村紘子先生との出会いが牛田さんの音楽人生に大きな影響を与えたのでした。
2016年2月、牛田さんは浜松国際ピアノアカデミー第20回開催記念コンサートに出演したのですが、演奏中に体調不良で意識を失って倒れてしまいます。
そこには中村紘子先生もおられたのですが、それが先生に聴いて頂く最後の演奏になってしまったことが悔やまれてならなかったそうです。
牛田さんが今回選んだ曲は、当時のプログラムの曲もあります。
「先生が育てたコンクールで、あのコンサートと同じホールで、先生へささげるプログラムをしっかりと演奏し、また成長していきたい」と牛田さんはおっしゃっています。
その清々しさに天国の中村紘子先生も目を細めていらっしゃるでしょう。
今日は昨日聴けなかった牛田智大さんの演奏を聴きたいと思います。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。