発表会の選曲もピアノ講師の腕の見せどころ
2018.10.24
発表会には華のある曲、演奏効果の高い曲の方が良いと思います。
果たして生徒さん達にそれがわかるでしょうか?
楽譜の事がわからないうちに耳で聴いただけで選ぶと、とんでもないことになってしまいます。
弾くのが難しいのに、それほどにも思えない曲もあります。
演奏効果が高いというのは、難しく聴こえるということなので、スタートラインから一歩リードしているわけです。
また本人の実力と弾く曲が伴わない場合もあります。
音を拾うのだけに2ヶ月以上かかる場合は、今の実力に見合っていないと言ってもよいと思います。
2、3年後に余裕を持って弾けるように、取っておく方が良いでしょう。
指の開きが悪いのに弾きにくい和音のオンパレードであったり、ハノンが四分音符=100でも弾けないのに速い曲を選ぶのは、はっきり言って損です。
また力の抜き方が出来ていないのに和音の詰まった激しい曲を選ぶと、聴いているほうは疲れます。
難曲に挑戦するより、今自分が聴かせられる最高のものを演奏するほうが、評判は良いです。
やはりピアノ発表会の選曲に関しては、実力を分かっている先生のアドバイスを受けるのが一番だと思います。
Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。