モンスターペアレント予備軍ママの話~2.発表会の曲が気にくわない
昨日の続きです。
bちゃんにとっての初めての発表会。
しかし彼女のレッスンは毎回思うように進みません。
まだ左右バラバラの動きができないのです。
友人は選曲に悩み、暇があればYouTubeを聴いたり楽譜を探したりしました。
そしてとうとうbちゃんでも間に合いそうな、単純な音形の割にはなかなか良い曲を見つけたのでした。
友人はbちゃんのレッスン時にその曲を弾きました。
ところが楽譜を一目見たお母さんに 「この曲はbちゃんには時期尚早ではないですか?」と言われたそうです。
「確かに楽譜を見た感じは難しく思えるかもしれませんが、手は同じパターンで移動するし、耳で聴いて覚えることもできます。」と友人はきっぱり言ったそうです。
「例えば『猫ふんじゃった』も楽譜にするとすごく難しいですが、初心者でもすぐ弾けるようになります。」と。
その日のレッスンでは珍しくbちゃんは集中して練習したそうです。
これなら何とかなりそうだとホッとした友人。
今日弾いたところだけ練習してきてね、とレッスンは終わりました。
しかし翌週のレッスン時に「楽譜を見ただけで難しいって思い込んで全然練習しないんです。」とママに言われたとのこと。
そして「『ちょうちょう』や『メリーさんの羊』ばかり弾くんですよ。 こんな誰も知らない曲じゃなくて、そういう曲を弾かせてもらえませんか?」 と!
しかし、bちゃんの実力でソロで童謡というのは全く聴き映えがしないと思います。
しかも発表会は合同なので、他の先生の生徒さんが 連弾の部で「ちょうちょう」も「メリーさんの羊」を弾くのが決まっていました。
そのあたりを説明して「今回はbちゃんが知っている曲を連弾で出ることにしましょうか?」と友人はママに提案しました。
すると、だんだんママはモンスターペアレントの本性を現し出しました。
「年少さんもソロを弾くのに、年中さんのbちゃんはソロがなくて連弾だけだなんてカッコ悪いわ!」と怒りだしました。
いやいや、今まで練習しなかったんだから仕方がないでしょう。。。
続く。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。