練習してこない生徒への奇妙な宿題
2018.07.17
お月謝をいただいている限りは、楽譜を読めるようにしてあげたい、音感を付けてあげたい、ピアノを弾くのが上手になってもらいたい、と思うのですが、温度差を感じることがあります。
他の教室から変わって来たある生徒さん。
高学年ですが、楽譜があまり読めません。
音感教育も特に受けて来なかったのか、音の高低さえもわからない時があります。
前のピアノの先生が厳しすぎたとのことですが、私は先生の気持ちもお察しします。
楽譜が読めるようになるには、コツコツと努力を重ねるのは当然です。
「努力」もなければ「意欲」も無しならば、何のためにピアノを続けているのか首をかしげてしまいます。
この曲はもう1カ月も弾いているのにまだ最初の2段に手こずっているのです。
曲も本人の希望だし、音も少なくて十分弾けるはずなのに。
私はストップウォッチで最初の2段の時間を計りました。
なんと2分以上かかっています!
しかし、時間を計るということは相当集中するようで、何回か弾くうちにかなり時間短縮ができました。
「来週までに1分で弾けるようにしてきなさい。」という奇妙な宿題。
だけど、「何回弾きなさい。」よりも現実的にがんばれるかもしれません。

Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。